「運営サイドが積極的にコーチに協力してくれた」ChallengersJP 2024 Split2でただならぬ闘志を放ったBC SWELLにインタビュー!【前編】
2024シーズンのSplit2から新たにPremierからChallengersJPへの道が開通し、多くのチームが配信試合そしてその先にあるMain Stageを目指して戦いました。
この度、その熾烈な戦いを繰り広げたチームの中でも、特に積極的に補強を行いSplit2に対するただならぬ闘志を放ったBC SWELLのコーチ・選手たちにインタビューさせていただきました!
本インタビューは前編と後編に分かれており、この記事は前編となります。
今回はPirateFlagコーチ、IGLのJan選手、新加入のAllen選手にご対応いただき、Split2の振り返りやなぜBC SWELLを選んだのかをお聞きしました。
深い内容まで言及していただきましたので、是非ご覧ください!
※PirateFlagコーチのお話はAllen選手に通訳していただいております。
Split2の振り返り「勉強になる大会だった」
──まず、Split2 Premier予選からAdvance Stage1まで振り返っていかがでしたか?
Allen(敬称略):PirateFlagの話と自分の話含めて話しますが、Split2は良いところもあって悪いところもありました。
FAV gamingに勝ったりして良いところまではいけたんじゃないかと思うんですけど、今回のPremierに関しては「勉強」という感じでしたね。チームにメンバーが新しく入ったりして、Janも自分もYowamuも入ったばかりなので。でも割と良いところまでいったんじゃないかと思っています。
Jan:成績自体は悪かったと思いますが、短い練習期間の中で強豪相手に勝利できたりして自信がつきました。
──Premierは基本的にBO1でしたがそちらについてはいかがでしたか。
Allen:BO1に関しては、BO3だと強い相手が来ると他のマップで取り返されたり、得意マップをピックされたりで難しいと思うんですけど、BO1は元からやるマップが決まっているのでお互いのベストを尽くせる形式だったと思います。
Jan:基本的にそれも「勉強」という感じでしたね。
Allen:BO1っていうのは逆に良かったんじゃない?自分たちにとっては。
アマチュアチームとかも練習期間が短いから、マップを絞って練習できるんですよね。実際に僕たちもアマチュアチームに凝った構成をされて負けているので、BO1はそういうことを起こせますね。
ただ、Premierはやるマップが決まっているから、練習に打ち込めるけどやりたくないマップも強制的にやらされる難しさはありました。
──今回の大会で得られた課題というのは何でしたか。
PirateFlag:練度が十分でなかったところが課題ですが、良いところも悪いところもありました。
正直コーチからしたら、改善の余地はまだまだありますが案外やれていたのかなと思います。
Allen:自分も課題というと、練習期間が短い中でどうするのかというところを主に考えていましたね。コーチも言ったことにプラスして、自分も若いですけどAskやsakuraといった若い選手たちにどう教えていくかが課題に残りましたね。
Jan:今考えるといっぱいあるけど、一番大事だと思ったのは経験の差だと思います。経験の差を埋められる何かが欲しいなと思いました。
──チームが結成して短い期間でしたが、Jan選手的にはIGLとして難しかった点はありますか。
Jan:ありましたね(笑) 認識の違いとかですね。
Allen:やっぱりみんな認識が少しズレちゃっているというか(笑)そこは追々修正したいですね。
──FAV gamingやBLUE BEES.ESPに勝利されていたかと思いますが、Split2で良し悪し関係なく印象に残った試合はありますか。
PirateFlag:FAVとかBBに勝てたのは良かったですが、パフォーマンスを安定させ続けるのが難しかったり、一つの試合というよりかは全体的に対応しきれていないところがあったというのが大変でした。
Allen:個人的にはCREST GAMING Zstに負けたのが印象に残っていて、CGZ戦はBO3で、FAVやBBとは動きがまた違うので、相手の動きに対応しきれなかったのが心残りですね。その対応策が試合中に浮かんでこなかったというのは今後の課題です。
──CGZにはHYUNMIN選手やDH選手などが所属していますが、作戦を通す前にフィジカルで押されてしまう状況もあったんでしょうか。
Allen:そこに関して、個人技で勝つというのは本当に頑張らないといけないんですけど、どう相手のフィジカルに対して対応していくのかを考える必要がありました。
例えばポジションを潰したり、どうやってアプローチして倒すのかという案がゲーム中に出ればよかったんですけど、遠慮的なものが生まれてしまい作戦を提案することに対して控えめになってしまった部分もあったので、そこはやっぱり課題ですね。
Jan:FAV相手のブリーズ。あれは一番長い試合でしたね。(16-14) あの時はやりたいことを通せたけど、個人個人のミスもあったのでそこは直したいなと思いました。
Allen:ワンピック取られてしまったり、本来だったら取れるはずのラウンドを落としたりしていたので、そういうのがなければ案外もう少し楽な展開になっていて、ただそれはお互い様という感じですね(笑)
──Split2をまとめると、改善すべき点はまだまだあるけれども悪くない印象という感じでしょうか。
Allen:まぁー…良いところもあり悪いところもありという感じですね。
やっぱり「そこ落とす!?」みたいなものもあったり、経験もそうですけど、ラウンドを勝つために動くということがたまに抜けていて、例えばワンピック取られるというのは動き的には正解ではないので。
Jan:みんなの勝ち方が違うって感じだよね。
Allen:そうだね。みんな共通のものというのがなくて、個人個人のどうやって勝つかがズレた時にミスが起きました。
なぜBC SWELLを選んだのか──
──続いて個人のことについてお聞きしていきたいのですが、まずPirateFlagコーチは以前VARRELに所属していましたが、何故BC SWEELを選んだのでしょうか。
PirateFlag:BC SWELLに入ったのは自由度が高い、イチから作り上げることができるというのは大きいです。チームの練習の仕方だったり教え方であったり、プレイスタイルだとかを一人で決めることができるのは良いですね。
それに関して、日本のリージョンは経験があるプレイヤーが優先されることが多いんですよね。というのは若いプレイヤーを入れるというよりは、別のゲームの経験があったり最初の方に経験があったプレイヤ―が優先されることが多いんですけど、そういうのを無視して新しいプレイヤーを探したり、イチからチームを作ることに集中できるというのに惹かれてBC SWELLを選びました。
──メンバーの選考基準を教えてください。
PirateFlag:sakuraとかAskに関しては元々BC SWELLにいたメンバーなんですけど、そのメンバーを入った時に見て今後伸びそうかどうかを観察して、伸びそうだと自分で判断したので選びました。
Allenに関しては元々経験があったので、元々知り合いというのもあって信頼できる選手なので選びました。
JanとYowamuに関してはトライアウトを経て、チームにフィットして、若い選手たちに知識や経験を共有する先輩的な役割になれるので選びました。
──失礼な質問かもしれませんが、Jan選手やYowamu選手、Allen選手といった強力な選手を獲得するにあたって、運営サイドから「ちょ、ちょっと待ってくれ」みたいな感じにはならなかったのでしょうか。
PirateFlag:AllenがSCARZに所属していた時に、私が冗談で「気が向いたらBC SWELL入ってよ!」みたいな感じのノリで言ってました。Allenも最初は冗談として捉えていたんですが、時が経ったら「まぁ案外良いかもしれない!」と思ったらしくそれを私に伝えてきて、「ヤバい!運営に伝えないと!」ってなりました(笑)
移籍にお金がかかったりするのでそういうところも確認しなきゃいけないんですよね。
BC SWELLも根っこから育てるという気持ちがあるんですけど、やると決めればしっかりとやりきるタイプの運営なので、色々なことをやり繰りしてなんとか実現できました(笑)
──運営サイドも積極的に協力して実現したんですね。
PirateFlag・Allen:そうですね(笑)
──すみません、深めな質問をしてしまって(笑)続いてJan選手、Allen選手にお聞きしたいのですが、お二人はなぜBC SWELLを選んだのでしょうか。
Allen:チームってチームごとに練習の仕方が合う合わない、チームメイトやコーチとの相性が合う合わないというのがあったりするんですけど、REJECTに関しては個人的に練習の量が自分に合っていなくて、SCARZは割と自由にプレイできていたんですけど、メンバーとの仲というよりかはパフォーマンス面でメンバーと合う合わないというのがありました。
BC SWELLを選んだ理由はもちろんPirateFlagコーチがいるというのと、練習環境ですかね。基本的にBC SWELLは土日が休みで、eスポーツチームはそこが少し変わっていて、チームによっては土日休みがないということもあったりします。
ただBC SWELLは運営側もちゃんと休みを取ってねというのは言ってくれていて、無理はしないことを優先して考えられているので仕事する環境が良く、それに加えてチームの仲が良くて今はみんなで一緒に住んでたりするんですよ。チームの仲も更に良くなるしコーチとは元々仲が良いのが大きいですね。RIDDLE ORDERとか見ると分かるように、「仲が良い」というのはチームゲームにおいて本当に重要なんですよ。そういうところを重視してBC SWELLを選びました。
──オンオフがはっきりとしていて、仲が良いというのが重要なんですね。
Allen:そうですね。
──Jan選手はいかがでしょうか。
Jan:前チームに入っていてチームを抜けた後は、個人的な問題を直すことに集中しようかと思ったんですけど、BC SWELLのトライアウトに参加した時、自分の問題を直しながら若いプレイヤーに教えたりすることができると思ったのでBC SWELLを選びましたね。
──Allen選手にお聞きしたいのですが、以前BC SWELLさんのYouTubeチャンネルの方で「ChallengersJPを振り返ろう」というような配信があったかと思うのですが、その時にPirateFlagコーチはFadezisコーチを教えていたことがあるから、Allen選手とPirateFlagコーチは考え方が似ているという話が出ました。どういった点で似ているのでしょうか。
Allen:日本のチームは基本的にコントロール寄りなんですね。ゲームをゆっくりと進めてエリアを取って、そこからどうするみたいな感じでゆっくりゆっくり狙うスタイルが多いです。
でも今僕らがやっているのは海外の構成を真似たり、海外のプレイを参考にしたりしています。SCARZもFadezisがコーチしているときは海外のチームを参考にしたり、プレイスタイルも日本のゆっくりというよりは、押し切るスタイルという考えが多いのでそこに関して似ているという感じですね。
──先ほども触れていたかとは思うのですが、改めチームの雰囲気はどうですか。
PirateFlag:雰囲気で言うと結構良いほうで、話し合いとかで大きい言い合いとかはないですね。みんなちゃんと話し合って意見を出すことができる選手たちなので、一人が我慢するというのがなくて、みんな思っていることをさらけ出して話せるし、一番良いのは仲が良いところですね。
Allen:今までいくつかチームに所属してきて、SCARZも相当仲が良かったですけどそれと匹敵するかそれ以上に雰囲気が良いですね。ちゃんとした友達って言えるイメージです。
Jan:自分も同じ感じですね。前にいたチームは練習終わった後、みんなバラバラだったんですけど、このチームは仲も良いし終わった後でもしっかりコミュニケーションしているのが良いですね。一番良いのは感情の喧嘩にならないのが大きいです。
──溜め込んで爆発しないのが大きいんですね。
Allen:そうですね、みんなカジュアルに話して、わからないことがあったらためらいなく聞きますね。
今回はVALORANT Challengers Japan Split2 Advance Stage1まで進出したBC SWELLのPirateFlagコーチ、Jan選手、Allen選手にインタビューさせていただきました。
是非、後編もご覧ください!
お忙しい中ご対応いただき誠にありがとうございました!
PirateFlagコーチ各種リンク
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取材・執筆:eスポーツニュースジャパン編集部/h1ro