『LoL』競技シーンを揺るがせた「シンドラ」スーパープレー集|闇の波動で逆転のチャンスを生み出す【おすすめ動画】
日々さまざまな情報を取り扱うeスポーツニュースジャパン(eスポ)ですが、我々が目を向けているのは大会の結果やプロチームの動向だけではありません。
本コーナーでは、筆者がeスポ読者の方々へおすすめしたいゲーム作品、動画、トピックなどを独断と偏見を交えながらお届けします。
Top 5 MUST SEE Syndra Plays in LoL Esports History
今回ご紹介するのは、LoL Esportsが投稿した「Top 5 MUST SEE Syndra Plays in LoL Esports History」です(公開日:2021年9月10日)
本動画は、PC用ゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)の競技シーンにおける「シンドラ」のスーパープレーに焦点を当てています。
『LoL』に登場するシンドラとは、主にMIDレーンで使われることの多い、火力に優れたメイジチャンピオンです。序盤こそやや戦闘能力に乏しいものの、パッシブスキルの性能上、試合が長引くほどにステータスが上昇します。また、範囲攻撃が可能なスキル「ダークスフィア」「ダークフォース」「闇の波動」を有しており、ポジショニングを徹底すれば集団戦でも大きな存在感を発揮することができます。
集中攻撃を受けると一瞬で倒されてしまう打たれ弱い一面とは裏腹に、しっかりとスキルを当て続けることができれば、他のチャンピオンよりもずば抜けて高いバースト性能を秘めるシンドラ。『LoL』競技シーンでは、同チャンピオンのポテンシャルを最大限に発揮した名シーンがこれまでにいくつも誕生しました。
最初に取り上げられたのは、2019年度の「LEC Summer Split Semi Final」における「G2 Esports(G2)」対「Fnatic」戦。G2陣営の”Caps”選手が、MIDレーンで驚くべきフットワークを披露します。
開始12分、戦況が拮抗した中で先に仕掛けたのはFnatic陣営。フラッシュ(サモナースペル)が無く機動力に乏しいCaps選手のシンドラを倒すべく、「コーキ」と「グラガス」がMIDレーンを挟み込む形で攻め寄ります。
2人から狙われあわやデッドかと思われましたが、Caps選手はFnatic陣営(コーキ/グラガス)のスキルを単純な地点クリック移動のみで全て回避。MIDとJGのコンビプレーを難なくさばき、逆に反転してダブルキルをもぎ取りました。
シンドラが集団戦に適している理由の一つに、「闇の波動」の強力なノックバック性能があります。これは、「扇状の攻撃範囲内にダークスフィアが存在する場合、その後方にいる相手プレイヤーをノックバックさせる」というもので、シチュエーションによっては複数人をまとめて無防備な状態にすることも可能です。そして、この特性がいかんなく発揮されたのが、2020年度の「Mid Season Cup」における「JD Gaming(JDG)」対「Top Esports(TES)」戦でした。
同マッチアップの5試合目において、逆転の契機を作ったのがTES陣営の”Knight”です。開始28分、リードを取られたTES陣営は、MIDレーン付近の集団戦にてJDG陣営へエンゲージ。相手プレイヤーが複数重なった一瞬のスキを突き、シンドラの「ダークスフィア」→「闇の波動」コンボを発動。ノックバックで動けなくなったJDG陣営に対し、そのまま「レオナ」や「アッシュ」のアルティメットスキルが命中すると、瞬く間にJDG陣営は壊滅。それまで遅れを取っていたTESでしたが、一回の集団戦で息を吹き返すことに成功しました。
上述したCaps選手やKnight選手だけでなく、動画内では他にもプロゲーマー陣の巧みなベストプレーがいくつも収められています。試合の展開をたった一手で変えることも珍しくないシンドラのポテンシャル、この機会に競技シーンにおける名場面と共に振り返ってみてはいかがでしょうか。
執筆:eスポーツニュースジャパン編集部