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FENNEL・大友美有が『LoL』体験会で実感した”講師のやり甲斐” 「どこまで教えるべきか試行錯誤を重ねました」


全世界で1億人規模のユーザー数を抱え、競技シーンの同時視聴者数が数千万人を超える『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)。同タイトルは近年目覚ましい成長を遂げたeスポーツ市場において、全世界でトップ3に入る影響力の高さを誇ります。

そんな『LoL』の競技シーンにおいて、学生時代から実力をいかんなく発揮しているのが大友美有さん。eスポーツチーム・FENNELの『LoL』部門に所属し、主にサポート(ゲーム内ポジション)を担当する競技プレイヤーです。大友さんはFENNELでの活動にくわえ、スターダストプロモーションに籍を置きながらタレント活動にも従事。日々のTwitch配信を筆頭に、様々な側面から自己の発信に努めています。

eスポーツニュースジャパンでは、2022年末に大友さんへインタビューを実施。自治体で開かれる『LoL』体験会の講師経験をはじめ、コーチングを通して得られた発見、『LoL』初心者がゲームを始める前に心がけておくこと等、多岐にわたってお話を伺いました。

『LoL』体験会の目標は”スキルが使えるようになる”こと

――本日はよろしくお願いいたします。大友さんは主に群馬県で『LoL』体験会を開いていますが、具体的なスタート時期はいつ頃でしょうか。

大友美有さん(以下、大友):よろしくお願いします!体験会は2022年の4月頃から始めています。私が元々「U19eスポーツ選手権」(群馬県主催のeスポーツイベント)に出場していたこともあり、関係者の方が興味を持ってくださってお話が進みました。

――最初に選手として大会に出場された経緯から繋がったんですね。実際に体験会を開いた当初はどんな感じでしたか。

大友:最初は体験会に使うパワーポイントを作ることからはじめました。でも、「どこからどこまでを教えるべきなのか」という塩梅を考えるのがすごく難しかったです。私は以前RJの選手と他の学校でコーチをしている方と一緒に『LoL』未経験者を教える機会があったんですけど、”『LoL』は実際にやってみないと分からないゲーム”だと感じて。そもそもの情報量が多いから、説明は最低限に抑えつつ、あとはゲームを進めてもらいながら「これは〇〇だよ」という感じで伝える方向へ徐々にシフトしました。

――確かに、最初から情報を詰め込み過ぎるとかえって難しくなりますよね。

大友:はい。なので、体験会は「スキルが使えるようになること」を目標に設定しています。当初は説明とプレイの時間配分が上手くいってませんでしたが、参加者が遊んでいるところに横から少しアドバイスをする感じにしたところ、普通にスキルを使って問題なく操作できるレベルまで教えられるようになったと思います。まずは「スキルが使えるようになる」ことが大前提にあり、その先の段階として「ショップを開いてアイテムを買う」というラインを考えていますね。段階を分けると言うか、「目標を達成してもらうためには何をどう伝えるべきか」という部分を試行錯誤してきました。

――まさしく日頃の積み重ねですね。説明の仕方はどのように工夫したのでしょうか。

大友:そうですね。明の順序や説明のテイストも含めて、実際に皆さんの様子を見ながらその場でどんどん調整していきました。

――説明用の資料も大友さんによる自作と聞きました。たしかキーボードとマウスを図解しながら操作方法を解説されていましたよね。

大友:マウスを使う時って左クリックがメインだと思うんですけど、『LoL』は移動で右クリックを使うじゃないですか。あとは敵を攻撃する時もカーソルを合わせてから右クリックだし、そういう初歩的な部分をしっかり定着させないと、ほかの操作が理解しづらくなってしまいます。最初は「右クリックでキャラクターを操作できる」という情報だけを皆さんに教えていましたが、基礎を細かく掘り下げつつ、大事な説明と不要な説明をどんどん仕分けしていきましたね。

――ちなみに事前準備にはどのぐらいの時間がかかっていますか?

大友:まず何をどこから教えればいいのか分からなかったので……。これは色々と変更を加えたあとなんですけど、最初は3日~4日はかかっていましたね。でも、今思うと時間をかけた分良い資料ができたと思います。

大友美有さんが『LoL』体験会に向けて用意した資料。基礎的な知識をはじめ、eスポーツに関する説明も記載されている。

――今回は取材にあたって資料を持参していただきました。このパワーポイントには『LoL』の基本的な遊び方をはじめ、チャンピオンに関する説明やレーンの役割なども網羅されていますね。

大友:『LoL』をまったく触ったことが無い方々も体験会に来てくれるんですけど、「レベルを30まで上げてランクに行きます!」という高校生ぐらいの子たちもやって来るんです。そういう方たちに対して、各レーン別の戦い方やアイテムの選び方も書いてあります。「このチャンピオンだったらこのアイテムを選べば大丈夫だよ」みたいな。

――『LoL』の前に、”そもそもeスポーツとは?”という部分から説明しているんですね。

大友:そうです。「eスポーツってなんだろう」と疑問に思った時や時間がある時に読んでもらえるし、講習会が終わった後も皆さんのご家族にeスポーツや『LoL』について理解を深めてもらえれば良いなと思って。

――『LoL』をプレイするのに合ったパソコンの選び方についても書かれていますね。

大友:もしご家族の方々がお子さんに「パソコンを買ってあげようかな」と思った際に、いきなり10万前後のゲーミングパソコンを買うのってハードルが高いと思ったんです。私も最初は3万円ぐらいのデスクトップパソコンで普通にプレイできたので、パソコン選びの参考になるかもと思い、私の体験談を入れてあります。

――とても分かりやすいです。この資料だけでも『LoL』の基礎がコンパクトにまとまっていると思います。

大友:ありがとうございます。資料に関しては「この内容を入れてほしい」などの要望があれば修正したり、内容をその都度足していく感じです。

新たな発見に気づいた「しゃるる杯」のコーチング体験

――直近だと「しゃるる杯」参加チームにコーチングする姿も印象的でした。チームの雰囲気はいかがでしたか?

大友:体験会に来てくれる層とゴールド~ダイヤモンド帯のプレイヤーにはコーチング経験があったんですけど、しゃるる杯に参加するプレイヤー層(ブロンズ~ゴールド)はまだ教えたことが無かったんです。なので集団戦なども一つずつ細かく掘り下げて、「なぜこうなったのか?」という部分を意識しながら伝えるようにしました。チームの雰囲気も良く、負けている時も「切り替えていこう。どうやったら勝てるか考えよう」と周囲を気遣う発言ができていましたね。熱くなって争うみたいなことも無かったです。

――大会の期間中、何か印象深い出来事はありましたか?

大友:サポートの子が期間中にゴールドからプラチナまで上がってくれたのは嬉しかったですね。

――期間中の配信を拝見しましたが、チームのスクリムを見ながら楽しそうにコーチングする姿がとても印象に残っています。

大友:昔から勉強とかも人に教えるのが好きなんです。例えば友達に教えるためにノートを綺麗にとるとか、分かりやすくなるようにコメントを書くとか、何か一工夫していた時もありました。教えること自体は元々好きだし、しゃるる杯のコーチも楽しかったです。

――性分としてもコーチが合っていたと。では何か苦労した点などはありますか?

大友:今まではサポートのコーチングしか経験が無かったんですけど、今回は5つのロールとチーム全体の動きを見る必要があって。ブロンズからゴールド帯は基礎を固めていく段階なので、フィードバック時に基礎を組み込んだ上で言語化するのに少し苦労しました。各レーンの観戦とバン&ピックの指示出しもスクリムがある度にやっていたので、3~4ゲーム続くと休憩時間が無くて大変でしたね。期間中は甘いものをたくさん食べていました(笑)。

――試合を見ながら各プレイヤーの良かった点や改善点を見つけていたんですね。具体的なメモの取り方などを教えてもらえますか。

大友:基本はリプレイのチェック作業がメインですね。各プレイヤー視点と全体リプレイをデュアルモニターで見つつ、メモを取ったシーンを見返しながら「この集団戦はスキルの当て方が~」といった感じで順番に考えていきました。

――OPGGのページをたくさん開いている光景もツイートされていましたね。

大友:バン&ピックを考える時はあんな感じになりますね(笑)。色んな選手のページを並べて、1人ずつチェックしながら「このチャンピオンを消すか」みたいに考えないといけなかったので。大変だけどやり甲斐があったし、すごく良い経験になりました。

知識は必要不可欠 その上で”自分の興味”を大切にして欲しい

――ストリーマーカスタムやRiot Games ONEでのオフラインマッチ等々、2022年は例年に比べて『LoL』が流行った1年だったと感じています。新規ユーザーが増えた一方で「LoLは敷居が高い」といった声も多く挙がっていますが、大友さんから見た”『LoL』の敷居の高さ”はどの部分にあると思われますか。

大友:敷居の高さで言えば、事前に知っておくべき情報量が多いからだと思います。例えばキャラクターごとにスキルがあるFPSの場合、極論を言えばスキルを使わなくてもしっかりエイム(狙うことが)できれば敵を倒せるじゃないですか。だけど『LoL』はオートアタック(通常攻撃)だけでなく、自分が使うチャンピオンのスキルを最低限知っていないと戦えないですよね。だからMOBAの未経験者からすると入りにくいのではないでしょうか。

――では、具体的にどの部分を意識すればとっつきやすくなるのでしょうか。

大友:最初は操作方法ですね。チャンピオンの移動の仕方、攻撃の仕方をしっかりと把握した上で、まずは自分が好きな見た目のチャンピオンから触ってみてほしいです。自分の好きなものって覚えやすいと思うし、スキルや使い方も頭に入りやすいと思います。そこからAI戦で戦ってみて、操作に慣れてきたらほかのチャンピオンを触ってみる。次に気になるチャンピオンが出たら自分で調べて……という風に、自分の興味を繋げて順番に覚えていくのが良いと思います。

――なるほど。操作に必要な知識を最低限身につけつつ、あとは自分の興味に従って色んなチャンピオンを触ってみる……ということでしょうか。

大友:もちろんセオリーとなる知識は大切ですが、それを踏まえた上で自分の興味を優先するべきですね。「これが気になる!」と思うチャンピオンやレーンがあればそちらを優先しつつ、「一番やってみたい」と思える方法で取り組んだ方が頭に残りやすいと思います。

取材:eスポーツニュースジャパン/龍田優貴

大友美有(SNS/配信)

Twitter:@miyu00tomo
Instagram:miyu_0v0
Twitch:https://www.twitch.tv/shakespeare_33

FENNEL(SNS/動画)

Twitter:@FENNEL_official
Instagram:fennel_official_
Youtube:https://www.youtube.com/c/FENNEL_official

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