【Apex】高ランク帯のフルパが2週間禁止に?6月10日より「ダイアモンド以上はソロキュー限定」の試験的変更が発表。コミュニティでは反対の声が噴出し物議に
EAおよびRespawn Entertainmentは、人気バトルロイヤルシューター『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』において、2026年6月10日から6月24日までの2週間、ランクマッチのシステムに大きな変更を試験導入することを発表しました。
期間中、ダイアモンドランク以上のプレイヤーは「ソロ(1人)」でのみランクマッチへの参加が可能となり、事前にパーティー(プリメイド部隊)を組んでエントリーすることが完全に制限されます。
なお、発表前日の5月20日には、一部プレイヤーの間で同様のゲーム内通知が表示され騒然とする一幕がありましたが、これについて公式は「表示上の不具合」であったと説明しています。現時点では通常通り部隊を組んで参加可能であり、実際の制限は6月10日からとなります。
「過度なキャリー」の抑制とマッチングの公平性向上が狙い
今回の施策の背景には、高ランク帯(ダイアモンド・マスター・プレデター)におけるマッチングの公平性を担保するという強い狙いがあります。
ゲームの特性上、実力上位のプレイヤーが固定のパーティーを組んで連携を取ることは、ソロやデュオで挑むプレイヤーに対して有利な状況を生み出しやすい構造にありました。また、実力差のあるプレイヤー同士が組むことで発生する「過度なキャリー(実力以上のランクへ引き上げること)」も、ランクの信頼性を損ねる要因として問題視されてきました。
開発側は今回のソロキュー限定化テストにより、「個人の実力がより反映されるマッチングの実現」「不当なキャリーの抑制」「マッチ全体の公平性と信頼性の向上」を目指すとしており、コミュニティの一部から要望されていた声に応じた形であると説明しています。
コミュニティは猛反発。「#saveapex」のハッシュタグも立ち上がる事態に
しかし、この発表に対する国内外のコミュニティの反応は、開発側の想定以上に冷ややかであり、激しい批判の声が渦巻いています。公式の告知ポストは瞬く間に拡散され、リプライや引用リツイート欄には失望と反対の意見が殺到しています。一部では「#saveapex」といったハッシュタグまで見られるなど、波紋が広がっている現状です。
「友達と遊べなくなる」チームゲームの本質への疑問
本作はボイスチャット(VC)を繋ぎ、友人たちと連携を取りながら楽しむ文化が根強く定着しています。それだけに、ダイアモンド以上に到達した途端に「フレンドとランクで遊べなくなる」という仕様は、ゲームの楽しさそのものを損なうものとして強い反発を招いています。
ストリーマー文化・配信の盛り下がりへの懸念
『Apex』の爆発的な人気の背景には、配信者やストリーマーによる「フルパでのランク配信」の存在があります。今回の制限により、これらの人気コンテンツの制作やコラボレーションが難しくなり、視聴者の離脱やゲーム全体の流行が冷え込むリスクも見逃せません。
サブアカウントの増加と「下位ランク荒らし」の発生予測
「ダイヤ以上に行くとフレンドと遊べなくなる」ことを避けるため、意図的にプラチナランク等で進行を止めたり、サブアカウント(サブ垢)を作成して下位ランク帯でフルパを組んだりするプレイヤーが続出するのではないか、という指摘も根強いです。結果として、初心者~中級者層の環境が逆に悪化するという本末転倒な事態が懸念されています。
「求められていた要望」との決定的なズレ
多くのソロプレイヤーが以前から望んでいたのは、既存のランクマッチを制限することではなく、「ソロ専用の独立したマッチングキューを別に追加してほしい」という点でした。運営の「既存ランクを丸ごとソロ限定にする」という強硬なアプローチに対し、「ユーザーのニーズを正確に理解していないのではないか」との失望の声が目立っています。
一部にはチート・代行対策への期待、試行錯誤を評価する声も
一方で、ごく少数ながら肯定的な意見や中立的な視点も存在します。特に高ランク帯で蔓延する「チート行為」や「ランク代行」「不適切なアカウントブースト」といった不正行為に対し、ソロ限定化が一定の抑止力になるのではないかという期待です。また、「たった2週間の試験的な導入なのだから、データ収集として一旦試してみる価値はある」と、運営の挑戦姿勢を静観する構えを見せるユーザーもいます。
総括:運営のデータ判断と、2週間のリスク
2週間という短い期間とはいえ、一度ゲームから離れたユーザーが復帰することの難しさを懸念する声は少なくありません。「コミュニティが盛り上がってきたタイミングでなぜ水を差すような真似を……」というユーザーの動揺は計り知れないものがあります。
今回の施策が、果たしてマッチングの健全化をもたらすのか、それとも「過疎化を加速させる」悪手となるのか。6月10日からの試験期間中、運営がどのようなデータを収集し、コミュニティの声にどう向き合うのか、今後の判断に『Apex』プレイヤーの視線が集まっています。
執筆:eスポーツニュースジャパン






