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『LoL』史上初の殿堂入りプレイヤー”Faker”選手。関係者の証言や過去映像をもとに10年間の足跡を辿る【おすすめ動画】


日々さまざまな情報を取り扱うeスポーツニュースジャパン(eスポ)ですが、我々が目を向けているのは大会の結果やプロチームの動向だけではありません。

本コーナーでは、筆者がeスポ読者の方々へおすすめしたいゲーム作品、動画、トピックなどを独断と偏見を交えながらお届けします。

Hall of Legends: Faker

今回ご紹介するのは、League of Legendsが投稿した「Hall of Legends: Faker」です(公開日:2024年6月15日)

本動画は、PC用ゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)のプロゲーマー”Faker”選手の10年に及ぶキャリアに焦点を当てています。

0分29秒(クリックで再生)

『LoL』では本稿執筆時点において、「Hall of Legends」(競技プレイヤーを称えるLoLの新制度)に殿堂入りを果たしたFaker選手を祝うゲーム内イベントが開催されています。「アーリ」「ルブラン」の限定スキンにくわえ、Faker選手をモチーフにしたエモートやアイコンなど、イベントパス購入者に対してさまざまなコンテンツが用意されています。

そんな同イベントの開催と合わせて公開されたのが、『LoL』競技シーンのみならず、今やeスポーツの顔と言うべき知名度を誇るFaker選手のドキュメンタリー動画です。2013年にプロデビューを果たし、猛者が集う世界大会「Worlds」で4回も優勝を成し遂げたFaker選手。動画では彼自身をはじめ、元チームメンバーやライバルプレイヤーといった関係者が出演し、「Fakerとは何か?」というテーマに沿ってトークを繰り広げています。

2分38秒(クリックで再生)

世界屈指の強豪プレイヤーがひしめき合う『LoL』の韓国リーグにおいて、デビューした時点から頭一つ抜きん出た実力を有し、即戦力として所属チーム「T1」をリーグ優勝に導いたFaker選手。彼の実績はすでにあらゆる媒体で語り尽くされていますが、では「Faker選手が競技シーンで一番最初に倒した相手」を皆さんはご存知でしょうか。

正解は、2013年春季リーグ戦でFakerと戦った「CJ Entus Blaze」所属(当時)のMIDレーナー”Ambition”選手です。同選手は今から11年前の時点で、すでに韓国内で5本の指に入る実力派プレイヤーとして有名でした。そんな彼とプロデビュー戦で相対し、あろうことかソロキルに成功したのがFaker選手。拮抗したレーン戦でAmbition選手がわずか0.5秒ほどの隙を見せた瞬間、全スキルをとっさに発動して攻撃を叩き込み、たったの1手で大きなアドバンテージを築くことに成功しました。

今回の動画には、競技プレイヤーを引退し現在はライアットゲームズに勤めているAmbition氏も出演し、当時の思い出を振り返っています。同氏は「今でもあの憤りは鮮明に覚えている」としつつも、「Fakerの3000キル目や4000キル目はみんな意外と覚えていない。でも最初にキルした相手は覚えている」とコメント。続けて「あの時、僕を倒してくれてありがとう」と笑みを交えながら感謝を述べました。

13分8秒(クリックで再生)

一度も所属チームを変えること無く、常に競技シーンの最前線に立ち続けてきたFaker選手。その実績と実力は確かなもので、『LoL』史上初の殿堂入りプレイヤーという偉業は世界中のファンがすでに祝福している通りです。しかし競技シーンにおける足跡を辿ってみると、Faker選手の道のりは必ずしも順風満帆というわけではありませんでした。

2013年・2015年・2016年と世界最強の座を勝ち取ってきたFaker選手でしたが、2017年から数年間にわたり、国際戦のトロフィーから遠ざかってしまいます。ところが厳しい結果や世間の声に折れることなく、ただストイックに『LoL』と向き合い続けた結果、2023年度の世界大会でついに4度目の優勝トロフィーを掲げることに成功しました。

動画内ではかつてのチームメンバーやコーチ陣だけでなく、現チームメンバーの”Gumayusi”選手をはじめ、競技シーンの場で何度もしのぎを削りあった”Showmaker”選手”Ruler”選手も出演し、Faker選手に対する想いを語っています。

28分41秒(クリックで再生)

約38分にわたり、各関係者の証言や自身の体験談を通してFaker選手の足跡を綴った「Hall of Legends」ドキュメンタリー動画。過去の試合映像もふんだんに使われており、最近『LoL』に興味を持ち始めた方はもちろん、これまでの競技シーンを追いかけてきたファンならば、より感慨深く視聴できるはずです。興味のある方はぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

執筆:eスポーツニュースジャパン編集部

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