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eスポーツキャスター・谷藤博美が語る『VALORANT』観戦のススメ 「ファンとプレイヤーが一緒に成長できるVALORANT GCに注目」


2020年6月のリリース以降、全世界でアクティブプレイヤー数1400万人(月間)を抱えるタクティカルシューター『VALORANT』。同作品は競技性に特化したゲーム内容でFPSファンのハートをがっちりと掴み、現在進行系でeスポーツシーンに多大な影響を与えています。

日本も例外ではなく、各地域のトップチームが集結する世界大会「VALORANT Champions Tour 2022 Stage 2 Challengers」の最大同時視聴者数は29万人を記録。また2022年度に入ってからは、東京ガーデンシアターとさいたまスーパーアリーナ(SSA)の両方で大規模なオフラインイベントも開催。数万人が現地に集ってプロチームの激戦を見守るという、国内eスポーツシーンの歴史に残る記録を打ち立てました。

そして2022年度からは、女性プレイヤー限定の新プログラム「VALORANT Champions Tour Game Changers」(VALORANT GC)が始動。7月末から8月初旬にかけて国内大会も開かれ、大勢の『VALORANT』ファンがトーナメントの行く末を見守りました。

VCT Game Changers Japan – Final

そこで今回は、一般公募を経て「VALORANT GC」公式キャスターに就任した谷藤博美さんにインタビューを実施。”無類の『VALORANT』好き”と自他ともに認める谷藤さんを招き、同タイトルの楽しみ方や魅力、並びに10月に東アジア大会が行われる「VALORANT GC」の見どころについて伺いました。

谷藤博美さんインタビュー後編:VALORANT GC公式キャスター・谷藤博美がeスポーツ業界にかける熱意の理由 「涙が出るほど感動した素晴らしさを発信したい」

FPSとの出会いは2年前 全くの未経験から”VALORANT大好きお姉さん”へ

――本日はよろしくお願いいたします!谷藤さんは「VALORANT GC」にて公式キャスターを務めていますが、改めて『VALORANT』と出会った経緯を教えてください。

谷藤博美(以下、谷藤):よろしくお願いします!『VALORANT』と出会ったのはちょうど2年前ですね。周りにVtuberの友達がたくさんいるんですけど、私も一緒に色んなゲームで遊んでたんですよ。その時にちょうど身内で『VALORANT』が流行り始めて。でも私はゲーミングPCを持っていなかったので、みんながプレイしているのを眺めていました。

最初は「分からないけど見てみよう」から始まって、友達のプレイや大会等を見るうち、段々と「面白そう!やってみたい」と思えるようになったんです。それからPCを買い替えて友達と一緒にプレイし始めました。今まで全くFPSに触れたことが無い初心者だったんですけど、周りの友達が「興味があるんだったら教えるよ」って親切に導いてくれたからここまで続けられた気がします。

――では『VALORANT』のリリース当初からチェックしていたんですね。

谷藤:チェックしていましたね。でも、大会を見ていても基本的なルールが分からなくて。逆に私はアナウンサー経験があるので、キャスターの皆さんがいることに驚いていました。その当時はゲーム内容よりも、キャスター陣の発声の仕方や実況中の喋り方に注目していたと思います。

『VALORANT』の魅力は連携の奥深さにアリ 基本ルールは「ゲーム配信」から学ぶべし

――谷藤さんは全くの初心者から『VALORANT』にハマったと聞きましたが、国内でも高い人気を誇る同タイトルの魅力について教えてください。

谷藤:私が思う『VALORANT』の魅力は、「戦略を練って仲間とコミュニケーションを取りながら遊べる」ところですね。例えばラウンドごとに「次はこういう風に攻めよう」「ここを攻められる前に守ろう」とか、知らない人同士でもピンを出し合って連携できるのが楽しいし、同時に奥深くもあります。単に相手プレイヤーを全員倒す以外にも、スパイク設置&阻止の駆け引きもあるし、フレンドと一緒に通話しながら遊ぶとさらに盛り上がります。

あとは『VALORANT』を取り巻くコミュニティも面白いと思っていて。各チームのプロ選手やストリーマーの方々も含め、それぞれ配信や動画投稿に積極的だし、普段から親しみやすくて距離感も近いですよね。知れば知るほど彼らの素顔が見えてくると言うか。それにキャスター陣も観戦にあたって必要な知識を教えてくれるし、試合中もユニークな発言だったり丁寧な解説で競技シーンに寄り添ってくれている。本当に魅力的なコミュニティだと思うし、選手の人間性が見えてくるとプレイスタイルや戦略面の違いも次第に読み取れるようになります。

――確かにプレイヤーやファン層を含むコミュニティの雰囲気は心惹かれるものがありますね。

谷藤:そうですね。SSAのオフライン観戦時に強く感じましたが、『VALORANT』は良いプレイを披露した選手一人ひとりに、会場の皆さんが声援を送っていたんです。

もちろん各々が熱を入れて応援するチームはそれぞれ違うと思いますが、勝ち負けを抜きにして称賛すべきところをコミュニティ全体が分かっている。日本勢も最初は影響力が少なかったかもしれないけれど、今は海外チームの皆さんが日本勢に注目しています。そうしたコミュニティに誠意が感じられるのもすごく良いなと思いましたね。

――タクティカルシューターならではの連携も楽しく、競技シーンの熱量は現在進行系で高まりを見せています。では谷藤さんが考える『VALORANT』初心者の最適な楽しみ方を教えてください。

谷藤:まず最初は勝利条件が分かればいいと思います。「相手プレイヤーを全員倒す」「スパイクの設置&爆破」「タイムアップまでスパイク設置を阻止する」……等々、『VALORANT』は攻防に合わせた戦い方があります。

でも個人的には、いきなり世界大会などの動画ではなく、誰か特定のプレイヤーの視点をじっくり見る方が良いと思いますね。と言うのも「VCT」をはじめ、大会の配信は視点が次から次へと目まぐるしんです。「気になっているけどまだ試合の見方が分からない!」という場合は、プロゲーマー・ストリーマー等々、誰か一人の視点を試合スタートから追ってみて、画面内で何が行われているのかを観察してみてください。その際はマップを隠していない(ゴースティング対策)動画や配信を見るのがオススメです。

ファンとプレイヤーが一緒に成長できるGC 10月開催の東アジア大会が待ち遠しい

――谷藤さんが公式キャスターを務める「VALORANT GC」の東アジア大会がいよいよ10月に開催されます。今大会の見どころや『VALORANT』競技シーンの魅力について教えてください。

谷藤:「VALORANT GC」に関しては『VALORANT』女性部門を立ち上げたのが今年からのチームも多く、練度や実力はまだまだ未知数かもしれません。それでも、国内大会でファンを沸かせる圧巻のスーパープレイが何度も出たし、トップレベル層の撃ち合いはファンの心を否応なしに惹きつけます。各チームの戦略面や練度も場数を踏むごとに仕上がっていくと思いますし、コミュニティの皆さんはぜひ彼女たちの成長に期待して欲しいです。

FENNEL No.1 VALORANT Girlsスーパープレイ集 in VGC決勝

また、『VALORANT』の競技シーンは他のFPS作品で名を馳せた選手が多く参戦していることから、積み重ねられた歴史も深いものがあります。eスポーツ文化に沿った見方をすると歴史があることはもちろん良いのですが、一方で『VALORANT』からFPSを知った方々から見れば、「もしかして複雑な内容なのかな」と不安に思うことがあるかもしれません。

一方の「VALORANT GC」は2022年度から始動した大会なので、競技シーンに関する知識が無くても全く心配いりません。選手たちがこれから成長していく姿を見守りつつ、応援するファンの方々も一緒に知識を蓄えることができる。これが同大会の魅力なのかなと。選手の意外な一面もこれから出てくると思うし、気になった選手を全力で推せばさらに楽しめるはずです。本当に開催日が待ち遠しいですし、気になる方は今からチェックした方が良いと思います!

――新しく立ち上がった大会だからこそ、選手もファンも一緒に成長しながら楽しめるのが「GC」ということですね。では最後に、『VALORANT』初心者の方々やeスポーツに興味のある方に向けてメッセージをお願いします。

谷藤:eスポーツってどうしても敷居が高く感じてしまう人が多いかもしれません。でも、私の体験談を踏まえて「本当にそんなこと無い!」って言いたいです。私はFPSを触ったことが一切無かったけれど、今は『VALORANT』無しでは生きられない体になっています(笑)。友達もできたし、ゲームプレイを通して充実するものが生まれたので、何か一つでも興味があるならぜひ臆することなく飛び込んでみて欲しいです。それで分からないことがあったら何でも私に聞いてください(笑)。

プレイヤーとして楽しんでも良いし、競技シーンを応援するのも良いし、とにかく『VALORANT』の世界に足を踏み込んでみて欲しいです。そして私も皆さんと一緒に盛り上げられるように頑張ります!

まとめ

全くの未経験からFPSにハマり、公式大会のキャスターとして『VALORANT』の魅力やGCの見どころを精力的に発信している谷藤さん。インタビュー後編では放送業界に身を置いていた谷藤さんの経歴を踏まえつつ、eスポーツキャスターに挑んだきっかけや今後の目標などを掘り下げます。『VALORANT』ファンは次回もお見逃しなく!

編集:eスポーツニュースジャパン編集部/龍田優貴

谷藤博美 Twitter
@Romitnfj

谷藤博美 Twitch
https://www.twitch.tv/tnfjromi

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