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【コラム】リーグからトーナメントへ回帰するVCT——パートナー制の4年間と2027年の変化を読み解く


ライアットゲームズは10月15日、『VALORANT』の公式大会シリーズ「VALORANT Champions Tour(VCT)」の2027年シーズンについて、日程と開催都市を発表しました。

世界15都市で年間50以上の大会を開き、日本が所属するPacific地域では、8月5日から29日にかけて「Cup」が東京で行われます。日本でのVCT開催は、2023年に千葉県で開かれた国際大会「Masters Tokyo」以来、4年ぶりです。

ただ、注目すべきは開催地だけではありません。2027年は大会の仕組みそのものが大きく変わります。18〜19日には、新制度での「パートナー選考」の結果も各チームから相次いで公表されました。

オープン大会からパートナー制へ

2021年に始まった当初のVCTは、予選から幅広いチームが参加できるオープンな大会でした。各地域の大会「Challengers」を勝ち上がれば、国際大会「Masters」や世界大会「Champions」に出場できる仕組みです。2022年にはZETA DIVISIONがこのルートを勝ち抜き、Masters Reykjavíkで世界3位に入りました。

2023年からは、ライアットゲームズと契約した「パートナーチーム」がリーグ戦を戦う方式に変わりました。2022年9月に計30チームが発表され、Pacificリーグには日本からZETA DIVISIONとDetonatioN FocusMe(DFM)が選ばれています。パートナーは毎年リーグに参戦できる一方、それ以外のチームが加わるには昇格戦「Ascension」を勝ち抜くしかなく、門は狭いものでした。

2027年はリーグ戦をやめ、大会中心に

2027年シーズンは、このリーグ戦が廃止されます。シーズンは1〜2月の地域大会「Kickoff」で始まり、2〜3月のMasters(ソウル)、4〜5月のCup(マニラ)、6月のMasters(バレンシア)、8月のCup(東京)を経て、9〜10月のChampions(米オースティン)で締めくくられます。

中心は、リーグ戦に代わって各地域で年2回開かれるCupです。予選を勝ち上がったチームが出場し、上位はMastersやChampionsへの出場権を得ます。パートナーも予選の途中から加わる形で、出場は保証されません。

パートナー制度自体は残りますが、各地域の枠は10から8に減ります。Kickoffにはパートナー8チームと、オープン予選を突破した4チームの計12チームが出場します。パートナー以外のチームも、主要な大会に勝ち進めば出場に応じた報酬や賞金を得られるようになり、Ascensionを経る必要もなくなります。

パートナーは「ZETA」継続、「DFM」は外れる

日本チームの明暗も分かれました。ZETA DIVISIONは19日にパートナー再選出を発表。DFMは選ばれなかったことを公表しつつ、VALORANT部門の活動は続けるとしています。海外メディアはCrazy Raccoonの選出を報じていますが、本稿執筆時点で公式発表はなく、ライアットゲームズによる正式な一覧も未公表です。

ポイントは、パートナーから外れても世界への道が閉ざされないことです。DFMや国内大会で戦ってきたチームも、オープン予選からCup、さらにMastersやChampionsを目指せます。Kickoffに向けたオープン予選は11月に始まる予定で、日本の予選の詳細は11月初旬に発表されます。

日程上、東京のCupはChampions直前に行われるため、出場権がかかる最後の地域大会になるとみられます。地元のファンの前で、日本チームがChampions行きをかけて戦う場面が見られるかもしれません。

パートナーという「指定席」の価値は小さくなり、チームは大会ごとの成績で評価されます。日本のチームにはチャンスが広がる半面、国内チーム同士の競争も激しくなるでしょう。まずは11月のオープン予選の動向に注目です。

執筆:eスポーツニュースジャパン

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