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【ALGS Year 6】最下位からの奇跡——TIEが劇的「下剋上」でAPAC North王者に!パリ世界大会へ進出する9チームが決定【決勝戦レポート】


世界中の強豪がしのぎを削る『Apex Legends』の最高峰リーグ、「ALGS Year 6 Split 1」APAC Northプロリーグ地域決勝が2026年6月7日に開催されました。

本大会には、約2ヶ月間に及ぶ過酷なレギュラーシーズンを勝ち抜いた上位20チームが集結。7月に開催される世界大会への出場権を手に入れるべく、最終決戦に臨みました。

競技ルールには、合計50ポイントを獲得して「王手」をかけたチームが、以降のマッチでチャンピオンを獲得した時点で優勝が決まる独自のマッチポイントシステムが採用されました。この過酷な条件下で、各チームが高度な戦略と極限の心理戦を展開し、一瞬の油断も許されない劇的なドラマが繰り広げられました。

APAC North地域に与えられた世界大会への切符は、地域決勝の優勝チームと、リーグ通算の成績上位8チームを合わせた計9枠です。すでに世界行きを視界に捉えている上位陣の激突はもちろん、ボーダーライン上にいる中位チームによる一発逆転を狙った執念のプレイが、日本のeスポーツファンを大いに熱狂させました。

最下位からのロケットスタートと新鋭の台頭、混沌を極める中盤戦

大会序盤、大きな衝撃を与えたのは「TIE」の躍進です。彼らはレギュラーシーズンを20位という、リージョンファイナル進出ラインの最下位で終えており、「世界大会へ行くためにはこの決勝戦で優勝するしかない」という背水の陣で挑んでいました。しかし彼らは第1試合からその実力を爆発させ、見事な立ち回りでチャンピオンを獲得。周囲を驚かせました。

続く第2試合では、オープン予選から勝ち上がってきた新鋭の「WGR NEO」が14キルという圧倒的なキル数で勝利。一気に上位戦線へと浮上します。その後も、爆発力のある「RRX」や、シーズン中盤に苦しんでいた「FENNEL」がチャンピオンを奪い合い、マッチポイント到達に向けて各チームが死に物狂いでポイントを積み重ねる展開が続きました。

中盤戦に入ると、マッチポイントに到達するチームが続出。第5試合では「REIGNITE」がグロータワー付近での粘り強い戦いを制して勝利し、マッチポイントまであと一歩のところへ迫りました。第6試合では世界一の経験を持つObly選手率いる「ENTER FORCE.36」が、今大会最多クラスとなる18キルを記録。劇的な勝利を飾り、優勝候補の一角として存在感を知らしめました。

終盤戦となる第8試合では「Meteor」が、第9試合では最終戦で勢いを増した「GROW Gaming」がそれぞれ勝利を収め、ついにマッチポイント到達チームは全20チーム中11チームという、どこが優勝してもおかしくない異常事態に突入しました。

11チームが王手の異常事態。Ftyanのクレーバーが手繰り寄せた「20位からの下剋上」

この極限の緊張感の中で迎えた第10試合、戦いの舞台はE-Districtの橋上へと移りました。ここで再び輝きを放ったのが、開幕戦を制したTIEです。Ftyan選手が手にしたクレーバーが勝負の行方を左右しました。

Ftyan選手は正確無比な射撃で他のチームに圧力をかけ続け、マッチポイント未到達の強豪「ZETA Division」「KINOTROPE Club」を互いに衝突させることに成功しました。

最終局面、TIEは冷静に有利なポジションを維持し、最後はKINOTROPE Clubを退けて総合優勝を成し遂げました。レギュラーシーズン20位からの下剋上という、誰もが予想しなかった劇的な結末に、選手たちはインタビューで「夢なんじゃないかと思った」と震える声で喜びを語っていました。彼らはシーズン中、構成の変更やケアレスミスの修正に苦しみ、最も辛い時期を過ごしてきましたが、この大舞台でその努力が奇跡のような形で結実したようです。

最終的な集計の結果、優勝したTIEに加え、REJECTENTER FORCE.36DoryWGR NeoZETA DivisionGROW GamingUNLIMITKINOTROPE Clubが、フランス・パリで開催される世界大会への切符を手にしました。

今大会では、オープン予選から這い上がってきたチームが世界への枠を複数勝ち取るなど、APAC Northのレベルの底上げと、次世代のスターたちの台頭を強く印象づける結果となりました。この激戦を勝ち抜いた精鋭たちが、世界の強豪とどのように渡り合うのか。パリでの戦いに、日本の、そしてアジアのファンの期待はますます高まるばかりです。

執筆:eスポーツニュースジャパン

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