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【eスポ座談会】2023年は”オフラインの熱気”を再確認した一年に。『VALORANT』や『Apex』など今年のeスポーツシーンを掲載記事で振り返る


2023年も残すところあと数時間。eスポーツニュースジャパン(eスポ)はまだ産声を上げてから日が浅いメディアではありますが、『VALORANT』や『Apex Legends』(Apex)といったFPS作品を中心に、eスポーツシーンにまつわる様々な情報を発信してまいりました。

今回は年末年始の特別企画として、選手インタビューやイベントレポートといった取材記事を交えつつ、2023年を振り返る「eスポ座談会」の模様をお届け。気になったトピックは、各記事リンクを参照しながら読み進めていただけると幸いです。

イベント取材&選手インタビューを通してシーン拡大を実感

ライターT:今日はよろしくお願いします!まずはeスポで2023年内に掲載した記事の反響を振り返りたいんですけど、おそらく『VALORANT』『Apex』が注目されていたと思います。なかでもインタビュー記事はたくさんの方に読んでいだけたたと思うのですが、いかがでしょうか。

ライターM:そうですね。直近だと「Riot Games One」(RGO)の取材記事の反響が大きかったと思います。

ライターT:RGOで開催された『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)のイベント「The k4sen」の記事ですね。あれは”クロノブレイク前後”で分かれているのが良かったと思います(笑)。SNSでもだいぶ拡散されたんじゃないでしょうか。

ライターM:The k4senは演出もかなり凝っていましたね。SNSも含めて反応もたくさんいただけて嬉しかったです。

ライターT:2022年から引き続き、『LoL』はストリーマー陣のゲーム配信を通して本当にユーザー数が増えた1年でした。ライアットゲームズが発表したプレスリリースでも触れられていますが、海外と比べてMOBAが比較的流行りにくい日本において、ユーザー数が過去最高記録を更新したのは喜ばしいことだと思います。

ライターM:色々とタイミングが良かった一年だったのかもしれませんね。直近で言えば、同じくRGOで実施したYuran選手(ZETA DIVISION所属)のインタビュー記事もかなりPV数が伸びました。

ライターT:Yuran選手はZETAのアカデミーから上がってきたタイミングでの取材だったので、本当に貴重な機会でしたね。eスポ全体で振り返ってみても、やっぱりイベントレポートやインタビューなどの取材記事に助けられた感じがします。

ライターM:確かに。今年はライアットゲームズ関連の記事がすごく人気だったと思います。他にも『VALORANT』競技シーンで活躍する選手にインタビューさせていただきましたが、いずれも記事のPVが良かった印象です。

eスポーツの新時代を体感した「Hype-Up」

ライターT:『VALORANT』シーンは引き続き追いかけたいところですね。次はこの3人の思い入れが深い記事や企画を振り返りたいと思っていて。個人的にはゲーム配信に焦点を当てた「STREAMER図鑑」を立ち上げたのが印象深いのですが、お二人はいかがでしょうか。

編集長U:僕はほとんど記事を出していないんですけど、なかでも印象に残ったのは「FENNEL」のチアパーティーですね。eスポーツの観戦シーンで「お酒を飲みながら皆で試合を観る」という文化が、自分にとってすごく新鮮だったなと思って。

ライターT:ファンがスポーツバーに集まって試合を応援する……みたいなイメージでしょうか。

編集長U:それに近いと思います。取材前は「大声を出して盛り上がる感じじゃないのかも?」と、イベントの全容がまだ見えていなかったんです。でも会場に着いたら雰囲気も明るく、良い意味で期待が裏切られました。純粋に楽しい現場だったし、個人的にはもっと数が増えてほしいですね。

ライターT:チアパーティはファンが一体になって楽しめるし、興味深いイベントなのは間違いないと思います。ほかには10月~11月にかけて行われた「Hype Up Tour Japan」(Hype Up)も”クラブ文化とeスポーツシーンの接近”という点が見られて面白かったし、「REGNITE」のファンミーティングは”選手が屋台に立って接客する”というコンセプトが新鮮でしたね。

ライターM:そうそう。どちらも興味深いイベントですが、Hype-Upは会場内に応援ボードの作成コーナーがあったし、eスポーツイベント全体を見渡しても特殊な例でしたね。終わり際に選手がファンとグータッチしていたのが印象に残っています。

編集長U:あくまでも『VALORANT』シーンの話になりますが、ストリーマーだけでなく、きちんと選手にもたくさんファンがついていて、競技イベントもしっかり盛り上がっているのが良いですね。

ライターM:自分の場合は「RAGE SUPER MATCH Presented by RakutenOptimism」のインタビュー記事が記憶に残っています。”善悪菌”選手にお話を伺ったんですが、個人的に一番上手くいったというか。聞きたいことを聞き出せたし、場の流れに沿った話ができたので、それまでのイベント取材で培ったことを活かせた機会だったと思います。

ライターT:インタビューはナマモノなので、ある程度決まった質問は大前提として、「これはどうしても聞きたい!」ということを咄嗟に引き出せるかが重要ですね。

ライターM:そうだと思います。あとは11月に実装されたエージェント「アイソ」に関する先行体験レポートも、自分なりに色々と試行錯誤しました。以前の先行体験レポートでは「何を伝えれば良いのか」「読者は何を知りたいのか」といった部分がいまいち掴めなかったんですが、その時の反省をアイソの先行体験時に活かせた気がします。

観戦リテラシーが大きく向上した競技シーン

ライターT:Mさんはイベント取材もこなしつつ、先行体験レポートで記事の書き方を研究した一年だったと。お二人の話を聞くと、総じて国内におけるeスポーツイベントの注目度が高まったように思います。先ほど話題に上がったRAGEも含め、今年は『VALORANT』の競技イベント「VALORANT Champions Tour 2023: Masters Tokyo」(Masters Tokyo)も開かれました。日本では初開催となった「DreamHack Japan」も耳目を集めていましたね。

ライターM:「Masters Tokyo」は国内チームが参戦していませんでしたが、それでも連日ファンが押し寄せる盛況ぶりでしたね。あのイベントは初めて自分1人で取材したこともあり、当日の風景を含めて思い出に残っています。期間中に海外メディアの方々がたくさん取材にやってきていて、それまで国内大会をメインで追っていた自分にとって、ある種のカルチャーショックを感じました。

編集長U:eスポーツイベントに関して言えば、多くの大会等で”声出し”がOKになったのもポイントだと思います。スーパープレーに対してファンが歓声でしっかり応えるし、海外のデカい大会と遜色ないぐらいの声援が聞こえてくることも多かったです。全体を見ても去年と比べて観戦リテラシーが向上したんじゃないでしょうか。あとはサッカーの観戦シーンのような、各チームごとの応援チャントが日本でもあれば聞いてみたいと思います。

ライターT:やっぱり取材で実際に現地を訪れる分、eスポーツイベントにまつわる話は尽きませんね。ここまでは『VALORANT』の話題がメインでしたが、eスポで取り上げる機会も多い『Apex』シーンについてはいかがでしょうか。

編集長U:サービス開始から5年目を迎えようとしている『Apex』も見どころが多かった1年だったと思います。昨年の世界大会では日本チーム「Team UNITE」が世界3位に入りましたし、競技シーンを継続的に追っているファンも一定数見受けられます。来年2月には「APEX LEGENDS ASIA FESTIVAL 2024 WINTER」も控えているので、規模の大きいオフラインイベントは今後も開催してほしいですね。

ライターT:eスポとしても『Apex』の存在はかなり大きいですよね。なんといっても、SNSで最も反響の大きかったポストが”「ALGS Year 3 Championship」における平岩さんの口上”だったので(笑)。今後も目を離すことなく追い続けたいタイトルです。

2024年はeスポのポテンシャルを引き出す一年にしたい

ライターT:またまたeスポーツイベントの話題に戻りますが、お二人に聞いてみたいことが1点あって。先日「EVO JAPAN」完全有料化が発表され注目を集めていましたが、お二人はeスポーツイベントの有料化についてどのような意見を持っていますか?

ライターM:個人的には全然ありだと思いますよ。もちろんチケット料金が適正であることが大前提として、興味を持った人がイベントを訪れて、そこでお金が業界に還元されていくのが理想ではないでしょうか。無料だとイベント参加の敷居を低く抑えられますが、採算が取れずにイベント自体が無くなってしまうとそれは悲しいので、参加費や入場料が有料になっても僕は構わない派ですね。

編集長U:実際のところ、有料になっても内容が良ければイベントに参加してくれると思います。今年行われた『VALORANT』の国内イベントも、音楽ライブと同等の価格設定でチケットが即完売した例が見られましたし、お金を払ってでも行きたくなるようなイベントが開催されて、ファンの方々のお金が業界に還元される仕組み作りが大事ではないでしょうか。

ライターM:オフラインイベントを定期的に開催できるような、常設のeスポーツスタジアムもあれば伺ってみたいですね。とはいえ、ビジネス面の問題も色々あるかもしれませんが……。ファン目線であえて言うと、”小規模~中規模でもいいから高頻度で実施”みたいなイベントも興味があります。

編集長U:僕個人としては、eスポーツチームのファンミーティング等がもっと増えても良いんじゃないかと思いますね。例えばチームのオフィスの一角にガラス張りの部屋を設けて、そこで毎週Youtube動画の公開収録を行うとか(笑)。あとは全国にあるeスポーツカフェもハコとして優秀だし、それぞれコンセプトが丁寧に考えられた店舗もたくさん存在します。関連施設やeスポーツチームが連携しつつ、ファンや競技シーンのためになるようなイベントをこれからも見てみたいです。

ライターT:eスポーツシーンを伝えるメディアとしても、競技イベントやファンミーティング等は2024年も変わらず取材したいですね。そろそろまとめに入りますが、3人それぞれの展望を語っておきましょう!

ライターM:来年は今よりもさらに執筆や取材に打ち込めそうなので、これまでの経験をベースにしつつ、テイストの異なった記事も書いてみたいです。国内の動向だけでなく海外シーンにも幅広く目を向けてみたりとか。あとはeスポのTikTokに載せる動画のクオリティももっと高めます……!

ライターT:Mさんは記事と動画の両軸で頑張りたいと。Uさんはいかがですか?

編集長U:Mさんは『VALORANT』で確かな実力を備えているし、競技シーンに対する理解度も高いと思います。なのでプレイヤー目線で色んな記事を書いてもらいつつ、海外ニュース等も含めてニッチな部分も攻めていただければ!あとはYoutubeも作ったし、動画でも何か動きを出したいです。それぞれに負担があるかもしれませんが、eスポのポテンシャルをもっと引き出したいですね。

ライターT:お二人ともありがとうございます。自分としても執筆や取材に従事しつつ、2023年にはじめたSTREAMER図鑑でストリーマーの魅力を各方面へ伝える一年にしたいです!

執筆:eスポーツニュースジャパン編集部

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