「VCT Stage1 Masters: Reykjavík」にて快進撃を続ける我らが日本代表、「ZETA DIVISION(以下ZETA)」。
アッパーブラケットではEMEA2位「G2 Esports」に敗れたものの、続くロウアーブラケットではEMEA4位「Team Liquid」に勝利。
更に4月18日にはロウアーブラケット2回戦にて宿敵である韓国1位「DRX VS（以下DRX）」と対戦し、見事勝利を収めました。
今回の記事ではZETA対DRXの対戦の内容及び結果をお届けいたします。
「Team Liquid戦」についてまとめた記事や出場チームについてまとめた記事も併せてご覧下さい。

1st MAP アイスボックス（ZETAピック/DRXアタッカー選択)

ZETA 13 – 11 DRX

前回の対戦でのアイスボックスでは、DRX相手に2ラウンドしか取得できなかったZETAですが、それでもアイスボックスをピック。
ピストルラウンドこそ取られてしまうものの、DRXの設置に対してショックボルトとスネークバイトの合わせ技による対策が刺さる展開が続きます。
「VS設置」と呼ばれているミッドからの素早い攻めにもTENNN選手のバリアオーブでの対応が光り、DRXの攻めを上手く崩し、8本取得しての折り返しに成功します。

しかし、後半ではDRXの防衛陣を崩すことが出来ず、6ラウンド連続で取得されてしまいます。
しかし、Laz選手のファーストブラッドで取得したラウンドから再び流れを引き寄せます。
その後もLaz選手のラークによりマップコントロールを掌握。
思い切ったDRXがフラッシュ/ドライブとブレイドストームのセットアップで詰めてきますが、それにも冷静に対応したZETAが接戦を勝ち切り、ピックマップを確実に取得しました。
各選手の使用エージェントは以下の通りです。

ZETA
Laz – チェンバー
Dep – ジェット
SugarZ3ro – ヴァイパー
crow – ソーヴァ
TENNN – セージ

DRX
Zest – ソーヴァ
stax – KAY/O
MaKo – ヴァイパー
Rb – セージ
BuZz – ジェット

2nd MAP アセント (DRXピック/ZETAディフェンダー選択)

ZETA 10 – 13 DRX

DRXのピックマップであり、ZETAが予選から一度もピックしてこなかったアセントがここで登場。
データのなかったZETAですが、まさかのキルジョイ・チェンバーの2センチネル構成を披露。
Laz選手のヘッドハンターでのファーストブラッドからのスリフティーやショットガンを上手く使った防衛をみせるものの、MaKo選手の連続キルなどに苦しめられ、2センチネルながら防衛で5本の折り返しとなります。

後半ではピストルラウンドを取得し、更には武器が弱くなるサードラウンドもSugarZ3ro選手のスティンガーによる連続キルで取得。
しかし、BuZz選手のヘッドハンターに苦しめられ、エコラウンドを取得されてしまいます。
SugarZ3ro選手の2度のクラッチもあり、善戦するものの、2センチネルで攻めきれない展開が続き、2nd MAPはDRXが取得する結果となりました。
それぞれの選手の使用エージェント・スタッツは以下の通りです。

ZETA
Laz – チェンバー
Dep – ジェット
SugarZ3ro – アストラ
crow – ソーヴァ
TENNN – キルジョイ

DRX
Zest – ソーヴァ
stax – スカイ
MaKo – アストラ
Rb – ジェット
BuZz – チェンバー

3rd MAP スプリット (DECIDER MAP/ZETAディフェンダー選択)

ZETA 13 – 12 DRX

互いにピックマップを取得し合っての第3MAPとなったスプリット。
ピストルラウンドはZETAが取得し、武器が不利となるサードラウンドもTENNN選手のジャッジを使った情報取りとDep選手のフレンジーが炸裂して取得。
stax選手とMaKo選手のシェリフでのキルからDRXが取得するかに思えたラウンドもTENNN選手の4キルで見事取得。
更には3vs5となったラウンドでもSugarZ3ro選手とcrow選手のキルが重なり取得。
完全に流れを引き寄せたZETAは前半で10ラウンド獲得し、大差をつけての折り返しに成功します。

後半のピストルラウンドではLaz選手の1vs2クラッチが炸裂。
セカンドラウンドこそDRXに取得されてしまうものの、アサルトライフルを購入したラウンドをしっかり取得。
最後は3vs4の状況からLaz選手のAヘブンでのヴァイパーズピットでDRXを分断し、カバーを取らせない状況を作り上げます。
情報を取りに来たDRXの選手を一人一人着実に倒していき、長年の宿敵であるDRXに遂に勝利を果たし、日本勢初のベスト4へ進出しました。
それぞれの選手の使用エージェント・スタッツは以下の通りです。

ZETA
Laz – ヴァイパー
Dep – セージ
SugarZ3ro – アストラ
crow – スカイ
TENNN – レイズ

DRX
Zest – セージ
stax – スカイ
MaKo – ヴァイパー
Rb – ジェット
BuZz – アストラ

まとめ

VALORANT黎明期から圧倒的な実力をZETAにも示してきたDRX。
今大会でも圧倒的な実力差を見せつけられ、一度は敗北を喫しましたが、ベスト4進出を賭けた戦いで遂にDRXを打ち破ることができました。
次戦はベスト3を賭けた戦いですが、相手はAPAC1位「Paper Rex」。
これまでにNA1位・EMEA2位の強豪チームを撃ち合いで破壊し続けてきている「Paper Rex」ですが、同じアジアでスクリムもしているであろうZETAなら対策をしっかり講じているはずです。
4月23日午前5時00分開始予定と、少し朝早い時間ですが、我らが日本代表「ZETA DIVISION」を応援しましょう！

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編集:eスポーツニュースジャパン編集部