【VALORANT】ヘイヴンにおけるオーメンの立ち回り解説!スモークの位置やパラノイアを使うタイミングを覚えよう!
現時点(パッチ5.06)において、VALORANTのコントローラーエージェントはバランスが取れた状況で、ブリーズ以外であればどのマップでもすべてのコントローラーを使うことができます。
しかしTHE SPIKE.GGによると、先日行われた世界大会「VALORANT Champions Istanbul」にてヘイブンでのオーメン採用率は84.38%と驚異的な数値を出しています。
そこで今回はヘイブンでのオーメンの立ち回りについて解説していきます。
Contents
スモーク
まずはスモークについて解説していきます。
アタッカー
Aサイト
Aサイトへのエントリー時では上の2つの画像のようにスモークを焚くのが一般的です。
ここで注意すべきことは、エントリー時において下の画像のようにスモークを焚いてはいけないということです。
このように焚いてしまうと、赤い円のエリアからショートからエントリーした味方へ射線を通されてしまいます。
また、赤いエリアの位置はCTに退けばすぐに射線が切れる位置であると同時に、スモークが焚かれているためヘブン下付近から射線を通しにくい状況になり、結果的に利敵スモークとなってしまう可能性が高いです。
しかし、いかなる場合も③の画像のようなスモークを焚いてはいけないということはなく、サイト内を制圧した後のリテイク対策のためのスモークであれば、むしろ①のスモークよりも③のスモークの方がよりサイト内のエリアを取ることができるため効果的です。
しかし、③のスモークを応用すれば敵に対してより強いプレッシャーをかけることができます。
それは、「1wayスモーク」です。
④のスモークはCTから敵が入ってきた際に、敵の視点では前が全く見えないけれどショート側にいる自チームの人間は敵の足が見えるようになっています。
しかし、⑤の位置に立ってしまうと自分も敵の足が見えますが、敵からも自分の足が見えた状態となって1wayの意味を成さなくなるため注意が必要です。
オーメンをコントローラーとして採用する1つの理由として、どんな状況でも1wayスモークを作り出すことができる場合が多いことが挙げられます。
ヘイブンにおける基本的な1wayの焚き方は、スモークの円の外側が若干地面から離れているところで中心にある逆三角形を壁の中に引っ掛けるイメージです。
Bサイト
Bサイトへのエントリー時はAリンク、Cリンクからの射線を遮るようなスモークが一般的です。
基本的にBサイトに攻め込む場合は設置した後にミッドに退いて解除阻止を行うためこれ以外のスモークはあまり見かけませんが、下の画像のように1wayスモークを焚くことができます。
スパイク設置後、⑧・⑨どちらかでもスモークを焚くことができれば片方からのサイト侵入を遅らせることができます。
もし敵のリテイクの動き出しが早ければ無理に⑧・⑨のスモークを焚く必要はなく、⑩のようにスパイクを解除している敵に対して1wayになるようにスモークを焚くことで解除妨害をすることが可能になります。
このスモークが焚かれている間は、敵にとってはスパイク位置にスモークを焚いて解除するか、ミッドに詰めて倒しにくるかの二択であるため、敵のコントローラーが既に倒れている場合は最強のスモークと言っても過言ではありません。
敵の裏取りだけは絶対に警戒しましょう。
Cサイト
Cサイトへのエントリー時はスモークの焚き方が主に2パターンあります。
まずはサイトへの挟み込みをせず、Cロングからエントリーする際に使われるのがこの⑪・⑫のスモークとなります。
ここで注意すべきは、下の画像のようにスモークを焚いてはいけないということです。
⑬のスモークは③のスモークと同様に、エントリー時に赤いエリアの射線が切れていないため、サイトの右側に進行した味方が倒される可能性があります。
また、このCロングからのエントリーにおけるスモークは焚く順番があり、ガレージリンク→CTの順番でスモークを焚くようにしましょう。
基本的に敵の射線が通る順番を意識し、その順番にスモークを焚けばスモークが遅れて味方が倒されるというケースを減らすことができます。
二つ目のパターンはロング+ガレージ→Cサイトというような流れでサイトを挟み込む動きで、その際はガレージではなく⑭のようにガレージ中のウィンドウにスモークを焚くようにしましょう。
ガレージからCサイトへ侵入する過程で、既にガレージはクリアリングできているためガレージリンクにスモークを焚く必要はなく、更にはウィンドウにスモークを焚いておくことでガレージというエリアを保持することに繋がります。
リテイク対策には⑮のスモークを利用しましょう。
これを利用することで、ステージ側やサイトの右側(ガレージ方向)から一方的に敵の足を視認することができます。
またガレージリンクにも1wayスモークを焚くことができ、サイト内で耐えるときには強力ですが、基本的にはロングorオープン設置をしてCロングに退いて解除遅延をしていく流れが一般的ですので、下の画像のようにスモークを焚くことをおすすめします。
⑯のスモークはBサイトで紹介した⑩のスモークと同様に、スパイク解除をしている敵に対して1wayになるスモークとなっています。
さらにこのスモークはサイト裏からピークする敵に対しても1wayとなっており、サイトの手前からでなければ対等に撃ち合うことができないスモークです。
補足
時間をかけて攻める際ミッドをエリアコントロールするかと思いますが、⑰のスモークを焚くとダブルドアからピークする敵を抑えることができます。
しかし、1wayスモークであるにもかかわらず強気にピークしてくる可能性もあるため、一人はダブルドアに向かって右の方で敵の足がでてくるのを警戒しましょう。
ディフェンダー
ディフェンダーサイドでは、自分の今いるポジションや敵の攻撃の速さ、守り方の特徴などによってスモークの焚き方が違います。
Aサイト
まずは前めで防衛する時のスモークの焚き方について解説します。
コンペティティブでこのようなスモークを利用する場合は、自分が前めで守るサイトを担当しているときにしましょう。
その理由として、競技シーンであれば、B・Cサイトからこのようなスモークを焚くことはしばしば見られますが、コンペティティブであればVCの質や量に大きく左右されてしまうからということが挙げられます。
前めでスモークを使う利点は、敵に対して圧をかけることができ、敵の攻めを遅らせることで味方の寄りを間に合わせたり、他のエリアで情報取りがしやすくなることなどが挙げられます。
ただ、敵の攻めが極端に速い場合は圧をかけられずにすぐにこのスモークが無駄になってしまうというデメリットも存在します。
次にサイト内で防衛する時のスモークの焚き方について解説します。
⑳・㉑のスモークはごく一般的で、敵のサイト内への侵入を妨げるようなスモークになります。
しかし、ごく一般的なスモークにも注意が必要で、㉒のようにスモークを焚くと㉑の赤い円のエリアを捨ててしまうことになるため、絶対というほどではありませんが極力㉒のスモークを焚くのは避けましょう。
リテイク時であれば⑳・㉒のスモークを焚きましょう。
もし自分がBサイトやCサイトにいてスモークが間に合わない場合は、㉓のスモークを焚きましょう。
このスモークは「耐えスモーク(通称:耐えモク)」と呼ばれ、このスモークの中に入ったり外で立ち回ったりするなどして敵の侵攻に耐えるのに利用します。
Bサイト
まずBサイトの前めでの防衛ですが、ウィンドウにスモークを焚くことで敵に対して圧をかけることができます。
敵がその間にピークしてこなければウィンドウ前の階段の裏に隠れることができ、前めでのキルを狙うことができますが、最近ではこのポジションは定番化してきているため多用するのは控えましょう。
Bサイトはサイト内で防衛する場合は㉕のスモークしかありませんが、スパイク解除するときに自分の位置にスモークを焚いたり、再び㉕のスモークを焚いたりします。
Cサイト
まず前めで防衛するときのスモークの焚き方ですが、㉖のようにスモークを焚きます。
このように焚くことで敵はCロングの小部屋をクリアリングしなければならず、時間を稼げると同時に小部屋にスキルを使ってくれる可能性があります。
続いて、サイト内で防衛する時に使うスモークを解説します。
㉗のスモークはごく一般的なもので、他にも左側の壁を使った1wayを焚くことができますが、この場合は敵にとって圧を感じるのは1wayではなく㉗のスモークになります。
Cロングに向かって左側で構えれば1wayになるものの、敵にとっては右側が怖いと感じるだけで正面は視界が取れているためあまり圧を感じません。
リテイク時も㉖のスモークを焚くのが一般的となっています。
もし自分がAサイトやBサイトにいて、スモークが間に合わない場合は㉘の耐えスモークを焚いてあげましょう。
補足
ダブルドア前のスモークを1wayにせず焚き、㉙のように右からピークする動きも敵の意表を突くことができるため、時折試してみるのもおすすめします。
基本的にこのスモークを焚くと警戒されますが、すぐにこのようにピークするのではなく少し時間が経った後にピークすると刺さる可能性が高くなります。
パラノイア
続いて、パラノイアのタイミングやどの位置に放てばよいのかについて解説していきます。
アタッカー
基本的にアタッカーでパラノイアを使う場面は、エントリー、リテイク対策の二つに大きく分けられます。
Aサイト
まずはエントリー時のパラノイアについて解説します。
㉚は、ショート付近の敵に対して放つパラノイアとなっています。
パラノイアを受けた敵は一定時間盲目状態(至近距離は視認可能)となるため、素早いエントリーができるジェットやレイズ、ネオンなどと相性が良いため、これらのデュエリストがショート側にいる場合は㉚のパラノイアを使うことをお勧めします。
タイミングによっては味方にパラノイアを当ててしまうことがあるので十分注意してください。
デュエリストがロング側に位置している場合は、㉛のようにサイト裏の敵にあたるパラノイアを放つことをおすすめします。
この際、ロング側からサイトに入ってすぐの右側の角に敵が潜んでいる可能性があるため警戒しましょう。
続いて、リテイク対策のためのパラノイアについて解説します。
Aサイトのリテイク対策において強力なのは、やはりヘブン下からCTにかけてのパラノイアでしょう。
多くの場合、リテイク時はスキルを放ってからサイト内になだれ込むような形ですが、何かのスキルが飛び込んできた瞬間に放てば敵の進行を一瞬にして止めることができます。
ヘブンから降りてくる敵もいるかと思いますが、その敵については警戒していれば基本的に有利な撃ち合いができます。
サイト下からのパラノイアは敵の侵攻を止めるだけでなく、結果的に敵のスキルの無駄うちに繋がるため強く意識していきましょう。
Bサイト
Bサイトのエントリー時のパラノイアは、㉝・㉞のようにサイトの右側か左側に放つことが一般的となっています。
サイト裏に放つという選択肢もありますが、サイト裏は接敵に時間がかかるためピークを抑えることには繋がりますが、キルを狙いにくいという点があるため個人的には左右のどちらかに放つことをおすすめします。
㉟はリテイク対策のパラノイアですが、Bサイトはスパイク設置をした後はミッドに退くことが一般的となっているため、敵はサイト制圧後にミッドに詰めてくることが多く、そのタイミングで効果を発揮します。
Bサイトの入り口だけでなく設置ポイントも通過するため、解除をやめさせることが期待できます。
Cサイト
Cサイトのエントリー時のパラノイアは大まかに3通りに分かれており、㊱~㊳の順に左(ステージ裏)・真ん中(サイト裏)・右(薪)に対して狙いを定めたものになります。
全てのエントリーの場面に共通しますが、デュエリストを担う人にどこにパラノイアが欲しいか聞いてみるとより良い連携をとることができます。
次にリテイク対策のパラノイアですが、㊴は敵のリテイクの動き始めに対して放つパラノイアとなります。
Aサイトのヘブン下からCTに放つパラノイアと同じような意味を持ち、リテイクのためのスキルが放たれた瞬間にパラノイアを返すことで時間稼ぎやスキルの無駄遣いをさせることができます。
㊵のパラノイアはスパイク設置位置に対して放ったもので、スパイク解除阻止に繋がります。
ただし、音を立てずに詰めてくる敵に注意しましょう。
ディフェンダー
ディフェンダーにおいてパラノイアを使う場面は、前め守り、サイト侵入の抑制、リテイクといった三つに大きく分類できるのではないかと思います。
Aサイト
まずは前め守りのパラノイアから解説します。
㊶はAロングを確保しにくる敵に対してパラノイアを当ててキルを狙うものとなっています。
パラノイアを使った前めでのキルを狙う場合は、オーメンのほかにもう一人サポートにつくことが望ましく、もう一人がジャンプピークで敵の進行を確認した瞬間にパラノイアを放ってダブルピークで敵を倒すことが理想的な形です。
㊷はAショートを確保しにくる敵に対してパラノイアを当ててキルを狙うものとなっています。
ただし、基本的にAショートはスカイのトレイルブレイザーやソーヴァのドローンなどのスキルで確保することが一般的であるため、壊すときにオーメンがいることがバレてしまうとパラノイアを警戒され、キルに繋がらないことが多いです。
Aショートでキルを狙いに行くのであれば、Aリンクからのブリーチのフォールトラインに合わせた方が期待できます。
続いて、サイト侵入の抑制のために使うパラノイアについて解説します。
㊸はAロングからサイトに侵入してくる敵を抑えるパラノイアとなっています。
敵のエントリー時には基本的にスキルが飛んでくるため、そのタイミングに合わせて放つことで、一定時間敵の視界を奪って足を止めることができます。
アクションが来たらパラノイアを放つのは、キルには繋がらないかもしれませんが、味方がサイトに寄る時間を作ることができるため非常に重要です。
㊹はAショートからサイトに侵入してくる敵を抑えるパラノイアとなっています。
㊸よりもパラノイアを放つ位置が敵と近いためキルを狙いやすく、敵にとって逃げられるところは限られているためシンプルに強いパラノイアとなります。
もしパラノイアが刺さりAショートにいる敵を殲滅できればそのままAショートをキープすることで、敵を囲み込むことも可能になります。
続いて、リテイク時のパラノイアについて解説していきます。
Aサイトのリテイク時に最も厄介となるのが㊺の赤い円とヘブン下のクロスであるため、㊺のパラノイアが効果的です。
このパラノイアを撃つ前に㉒のスモークを焚いておくことでショートからの射線を切ることができ、より赤い円・ヘブン下にいる敵の殲滅が楽になります。
㊻は先程の赤い円のエリアとショート側に向けたパラノイアで、㊺では自分は少し遅れてサイト中に入るような味方頼りなパラノイアですが、㊻はすぐに自分も味方と一緒にサイトに入れるような立ち位置となっています。
ただし、ヘブン下にはパラノイアが入っていないため十分に警戒が必要です。
Bサイト
Bサイトにおけるパラノイアを使った前めの守りは、ガレージからダブルドア前に向けたパラノイアを放ってピークするということが挙げられます。
Bサイトの入り口前は通路が広いため、パラノイアを避ける敵の可能性があるためピークするのは少し危険です。
そこでラウンド開幕時に㊼のパラノイアを放つことで敵は避けることが難しく、ジェットなどと合わせれば敵の出鼻を挫かせることが狙えます。
続いて、Bサイト侵入を抑えるパラノイアについて解説します。
㊽はサイト裏からサイトの入り口に向けたパラノイアとなっています。
Bサイトにスキルが入ってきたときにパラノイアを返せば十分な足止めができます。
また、パラノイアを撃った後はサイトの左側にある木箱上にシュラウドステップすると、敵の意表をつくことができます。
ただし、自分がAリンクやCリンクなどにいる場合はパラノイアを無理して使う必要はなく、リテイクのために残しておきましょう。
続いて、リテイク時のパラノイアについて解説していきます。
㊾はバックサイトに向けたパラノイアとなっています。
Bサイトに設置した後バックサイトに隠れて情報を取る敵は多く、リテイク時に厄介になることが多いためパラノイアを使って確実にクリアしにいくことは一つの選択肢として挙げられます。
目的はバックサイトの敵であるため、Aリンク・Cリンクどちらからパラノイアを使っても問題はありません。
㊿はリンクからサイトの入り口に向けて放つパラノイアで、サイト中で耐える動きをしている敵に刺さるようになっています。
敵が多い方向へパラノイアを放つことで、相手のピークを抑えたり味方がサイト内になだれ込む事ができたりします。
直接キルにつながるかどうかは無論状況次第ですが、確実にエリアを確保することができるため覚えておきましょう。
❶のパラノイアはガレージからBサイト手前にむけたパラノイアとなっており、味方と合わせることで効果を発揮します。
このパラノイアを放つことでサイト手前にいる敵は確実に視界を奪われるため強力です。
❶の後はダブルドアからミッドに出て、サイトの味方と一緒にミッドの敵を囲い込むような動きをするとよりリテイクがしやすくなります。
Cサイト
Cサイトの前め守りにおけるパラノイアですが、一つ挙げられるとしたらCロングの小部屋からのパラノイアですが、角度的にパラノイアの強みを最大限発揮することが難しいため❷のほうを紹介しています。
❷はCロングの敵と小部屋の敵の視界を奪うようなパラノイアとなっており、Cロングのアルティメットオーブ付近の敵に注意することができれば複数キルを狙うことができます。
小部屋に対してもパラノイアが入っているためそこからのカバーは意味を成さず、エントリーをしようとしている敵に対して先手を打つことが可能です。
❸のパラノイアは敵のサイト侵入を抑制するためのパラノイアとなっており、ジェットが大抵エントリーする位置にもあたるようになっています。
パラノイアを放った後にシュラウドステップでサイト上に乗るなどすれば敵の意表を突くことができ、複数キルを狙うことができます。
続いてはリテイク時のパラノイアですが、この時に警戒したいポジションがサイトの右側(薪)であるため、そこにあたるようなパラノイアを放つことが一般的です。
❹はパラノイアを撃った後にすぐに自分がサイトに入れるような立ち位置で、人数をかけて一気にCサイトになだれ込むことができます。
❺はガレージウィンドウ付近から薪とサイト周りを狙ったパラノイアで、❹とは違って味方と合わせることを狙ったものになります。
❺のパラノイアを放った後は、ガレージを確保してからCロングの裏取りをするかガレージリンクからサイトに入るかなどの立ち回りが求められます。
まとめ
以上、オーメンのスモーク・パラノイアを使った立ち回り解説でした!
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編集:eスポーツニュースジャパン編集部