目指すは『LoL』界の”歌って踊れる”No1アイドル!うさぎ系Vtuber「みときんぐ」の野望【Streamer図鑑 Vol.2】
eスポーツニュースジャパン(eスポ)では業界を取り巻くさまざまな時事ネタをはじめ、競技シーンで戦うプロゲーマー・ゲーマータレント・関係者など、eスポーツシーンの立役者を訪ね、取材を通して情報発信に努めています。
そしてこのたび、精力的なゲーム配信でコミュニティを日々盛り上げる「ストリーマー」に注力するべく、eスポは新たにインタビュー企画「Streamer図鑑」を立ち上げる運びとなりました。
第2回目は、”とてもすごくすばらしく可愛いうさぎ”こと、Twitchで活動されている「みときんぐ」さんのインタビューをお届けします。
『VALORANT』から『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)の世界へ入り、日々ランクマッチを回し続けるみときんぐさん。明るくストイックな人柄や思いがけず実現したコラボ配信、さらには今後の野望……等々、みときんぐさんの活動に迫ります。
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『VALORANT』から『LoL』の世界へ 決意を新たに名前も改名
ーー本日はよろしくお願いいたします!まずはみときんぐさんの自己紹介からお願いします。
みときんぐさん(以下、みときんぐ):『LoL』のかわいい担当、みときんぐです!よろしくお願いします。
ーーありがとうございます。まずはみときんぐさんの名前の由来からお伺いしたいです。
みときんぐ:元々は『VALORANT』をやっていて、あのゲームってFPSだからやっぱりキルを持ってるプレイヤーが上手いじゃないですか。だから強さが明確に見えちゃって、リスナーから「めっちゃ姫プレイしてるじゃん」って言われて(笑)。前の名前は”みと みみと”だったんですけど、そこから「王って守られる存在じゃん。俺は王様だから前線には行かないんだよ。守ってくれ」という意味を込め、”みときんぐ”に名前を変えました。
ーー意思が名前に現れてますね(笑)そもそもゲームを始めたきっかけが気になるところですが、最初に遊んだタイトルって覚えていますか?
みときんぐ:自分から最初に遊び始めたのはニンテンドー3DSの『モンスターハンター3G』で、続編の『モンスターハンター4G』もやり込んでました。小学生の頃、めっちゃイケメンで足も速かった転校生のA君(仮)がいたんですけど、私はそのA君と一緒に遊びたくてやってました(笑)。結局A君は別の中学校へ行ったからもうそれっきりなんですけど、小さい頃の思い出ですね。
ーーということは、昔からオンラインゲームだったりサブカルチャーに興味があったのでしょうか。
みときんぐ:お姉ちゃんがニコニコ動画の踊り手をやっていて、その付き添いで私もよく秋葉原の公園に一緒に行ってたんですよ。お姉ちゃんが動画を撮ってる間は暇だからゲームセンターで遊んでたんですけど、ちょうどその時コスプレが周りで色々流行っていて。まだ何のアニメとか分かってなかったものの、「初音ミク」とか「涼宮ハルヒ」とかのキャラクター衣装を「可愛い!」って言いながら着てたんです。そしたらオタクの人たちと仲良くなって、だんだんアニメやゲームにも興味が出始めました(笑)。
ーー家族の付き添いから自分にも影響が出たんですね。ゲーム配信を始めたのもその延長でしょうか。
みときんぐ:元々はインターネットで知り合った親友と仲良くゲームしながら遊んでました。でもその子が自分でゲーム配信を始めてから中々時間が合わなくなって。「だったら私もゲーム配信してみよう!」って思って、そこからですね。
ーーみときんぐさんと言えば”うさ耳”が特徴的ですが、どのような経緯でうさぎになったのかお伺いしたいです。
みときんぐ:最初はとりあえず、動物の耳が欲しかったんです。だから犬とか猫を考えてて。でもインターネットの世界って、猫も犬もたくさんいるじゃないですか(笑)。だけどうさぎって中々いないし、耳も目立つから気に入ってますね。
実力派プレイヤーも称賛 みときんぐが秘める『LoL』のポテンシャル
ーー配信をはじめた当初は『VALORANT』をプレイしていて、後に『LoL』へ移行したと聞きました。とりわけ『LoL』はFPSとゲーム性が異なりますが、遊び始めた頃ってどのような印象でしたか?
みときんぐ:ただ遊んでるだけで楽しかったです!そこから上手くなりたいと思いはじめて、「しゃるる」さんや「bot以下」さんが投稿しているYoutubeの解説動画を調べだしました。上手い人に自分のリプレイを見てもらえる機会もできて、エンジョイ勢から上手くなりたい方へシフトしていきましたね。まだブロンズ4ですけど(笑)。
ーーでも最初に拝見した時に、すごく上手にプレイされていた印象があります。配信者コラボの際、「アイアンの実力じゃない。まじで上手い」と言われていましたよね。
みときんぐ:ありがとうございます……!ランクに応じてポイント制限があるコミュニティ大会だと、よく「コスパの良いジャングル」って重宝されてます(笑)。配信者カスタムでもジャングルをやりたい人ってそこまでいないし、私は楽しいからずっとメインでやってます。
ーー”アイアンの王”とゲーム配信を通して言われることも多かったと思われますが、先日ついにブロンズへ昇格されていましたよね。魔境……もといアイアン帯を脱出できた要因はどこにあると考えますか?
みときんぐ:ランクマッチ中のコメントはそこまで気にしてないかもしれないです。喋りながらプレイするだけでも脳のCPUを使いまくるし、やっぱり集中しないといけないので(笑)。
あとは自分の得意チャンピオンを1体だけ使うとかですかね。私は味方の構成に合わせるよりかは、使えるチャンピオンを1体ずっと擦り続けた方が良いと思います。
ーー確かにトークとプレイの両立は大変そうです。配信外でキリの良いところまでランクを上げることは考えていますか?
みときんぐ:いえ、それだったら配信をつけてからランクを回しますね。配信しながらだったらマッチング中にリスナーとお話できるし、配信外に一人でゲームするのは寂しいです。それに、配信中だったらビッツやサブスクも貰えるじゃないですか。あと「今日も頑張ってて偉い!」ってリスナーが褒めてくれます(笑)。
ーー言うなれば一石三鳥ですね(笑)。今のお話にも通じるところがありますが、ストリーマー活動を通して嬉しかったことをお伺いしたいです。
みときんぐ:印象に残ってるのは、やっぱり初見さんが次の日も見に来てくれることですかね。「めっちゃ好き」って言ってもらえたり、そのままサブスクしてもらえることもあります。雛鳥を見守る親鳥の気持ちじゃないですけど、すごく嬉しいことに変わりないです!
ーーでは逆に、ストリーマー活動において大変だったことや苦労はいかがでしょうか。
みときんぐ:普段は大体20時から配信してるので、ご飯を食べてからだと眠くなっちゃうんですよね(笑)。すごく眠い時が辛くて、あとは『LoL』のランクでトロールプレイヤーが味方に来た時ぐらい。なので、基本的に配信で嫌なことだったりしんどいことは無いと思います。
ーーたしかに。配信を拝見していると、マイペースにランクを回している姿が印象的です。直近だとフレックスランクにも挑戦されていましたね。
みときんぐ:そうなんです。すごい人たちと一緒にプレイすることが増えました。だから「マオカイとかヴァイとか練習しないと……」ってなってます。
ーーフレックスランクはパーティーを組んで挑む分、自分の役割を意識したプレイングが求められます。
みときんぐ:前線に出て味方を守らないといけないし、ほかのチャンピオンも練習しないと一旦まずいかなって。私が普段使ってる「イブリン」と違って、物理攻撃が得意なチャンピオンはオートアタックを敵にいれないとダメージが伸びないんですよね。あと自分の体が硬いから「無敵じゃん!」って思っちゃうし、敵陣の真ん中に突っ込んでやられる……みたいな失敗もしちゃいます。
”日本サーバー最低ランク事件”がまさかの展開に 奇跡が重なったMidbeast氏とのコラボ動画
ーーほかの方々とプレイするうえで『LoL』に対する向き合い方に変化が生じたと。それ以前だと、やはりMidbeast(オーストラリア在住ストリーマー)さんとのコラボ配信がターニングポイントでしょうか。
みときんぐ:そうですね。あの頃から海外の方々にも知ってもらえるようになりました。
改めてきっかけから話すと、当時の私はランクで言うとアイアン4の0LPになった直後で、次の試合も得意チャンピオンがBANされたからドッジしたんですよ。「もう0LPから下がること無いし」って。そしたらもっとマイナスになっちゃって(笑)。
ーー『LoL』のランクはマッチング成立後にキャンセルすると、ペナルティとしてLPが下がりますよね(笑)でもアイアン4のさらにマイナスは中々ない経験だと思われます。
みときんぐ:最終的にアイアン4のマイナス13LPになり、私のリスナーがReddit(海外の掲示板型ニュースサイト)に「アイアン4からLPマイナスで日本サーバー最低ランク」みたいなスレッドを立てたんですよ。そこから海外のYoutuberやストリーマーが私のクリップに注目しだして、Midbeastさんが私のことを見つけてくれました。
ーー「災い転じて福となす」と言いますか、注目される機会が生まれたんですね。
みときんぐ:かもしれないです。Twitter(現X)で相互フォローになったあと、Midbeastさんから「一緒にLoLをプレイしませんか?」と連絡をいただきました。それで英語をまったく喋れないけど、私も一応イギリスに1年間いたから「フィーリングでいける」と思い、「ぜひやりましょう!」ってお返事しました。
ーー実際にお二人のプレイ動画を拝見しましたが、言葉の壁を越えて通じ合っていたと思います。
みときんぐ:すごい良い人でした。私がMidbeastさんに「marry me!」って言ったら、「Yes!marry me!」で返してくれました(笑)。
ーーこれでオーストラリア行きが決まりましたね(笑)ちなみに現在だと、国内・海外でリスナーさんはどのような割合でしょうか。
みときんぐ:海外から見てくれる人が増えて、割合で言えば4~5割が英語圏の方々ですね。なので配信に自動翻訳をつけているんですけど、達者な日本語でコメントをくれるリスナーもいます。
ーーある程度は言葉の意味も伝わるし、自動翻訳は良い試みだと思います。
みときんぐ:すごく変な翻訳もありますけどね。私が下ネタを言った時はしっかり「〇〇!」って字幕が伏せ字になり、海外勢も「なんだこの翻訳は!」って喜んでくれています(笑)。
夢は大きく『LoL』大会の解説者
ーーMidbeastさんとのコラボ実現はいわずもがなですが、みときんぐさんは『LoL』界隈を中心にコラボ配信が目立つ印象を受けます。SNSのヘッダー画像に描かれているのは「えねころ」さんでしょうか。
みときんぐ:えねころと出会ったのは、歌配信を見たのが最初のきっかけでしたね。「かわいい声の女だな」と思ってよく配信を見てたんです。
ーーたしかに。えねころさんは声が印象的なストリーマーですね。実際に知り合った経緯をお伺いしたいです。
みときんぐ:私がちょうどその時『Apex Legends』(Apex)のカスタム大会に出ることになって、「Apexの大会に出てくれる人いますか」って呼びかけたら、「はい」って向こうから手を挙げてくれました。あとは結構早くて、色々と喋ったらめっちゃ息ぴったりの関係になってました。
定期的に喋るというか、毎日喋って一緒にゲームしてます。自分が辛かった時期も、えねころが「大丈夫だよ」って言ってくれてずっと付き合ってくれました。本当に私の嫁です!
ーーえねころさんは親友でもあり、お姉さん的なポジションでもあるわけですね。大御所にゅん子さんのインタビューでみときんぐさんの名前が挙がったのですが、その点についても教えていただけますか。
みときんぐ:前回のインタビューでも書かれていた通り、にゅん子とは『LoL』の配信者カスタムで仲良くなりました。
えねころと遊ぶ時に「にゅん子も呼ぼう」ってなって、そこから3人で遊んだり話すことが多いですね。朝まで喋ったり映画を一緒に見たりとか。この前はたまたま会えるチャンスがあったから、一緒に焼肉に行きました。いつも配信で見ているにゅん子のまんまで可愛かったです。
ーーストリーマー活動を通して様々な関係を育まれているように見受けられました。今後も配信を続けていくと思われますが、「これからチャレンジしたい!」といった目標があれば教えてください。
みときんぐ:LJL(LoLの国内リーグ)の解説者になりたいです!!
ーーかなり大きい目標がでましたね……!
みときんぐ:やっぱりそんなに欲は出さないです(笑)。最近は『LoL』の大会を見ることが多くて、さすがに選手は無理そうだけど試合の解説に興味があります。だから今、チャンピオンのスキル名を覚えてます。私が使ってるイブリンだったら”ラストカレス”みたいな。なのでまずは技名を言えるようになって、いつかコミュニティ大会の解説とかしてみたいです。
ーーどんな解説をしてくれるのか興味があります。みときんぐさんはストリーマー活動において”将来の理想像”はありますか?
みときんぐ:歌って踊れるようなアイドルになりたいです!『LoL』界隈のアイドルと言えば「なぎさっち」さん(Sengoku Gaming・ストリーマー部門)がいるんですけど、なぎさっちさんは女性的な魅力に溢れてると言うか、格好良いし可愛いんですよね。だから私は「別のポジションなら空いてるかな」って(笑)。実は剣道の初段を持ってるし、ダンスも多分やればできるんですよね。
ーー目指すは歌って踊れるアイドルですね。では最後に、みときんぐさんのリスナーの方々へメッセージをお願いします。
みときんぐ:税金を滞納せず払えるように頑張るので、これからも応援よろしくお願いします!
みときんぐ 各種リンク
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取材:eスポーツニュースジャパン編集部/龍田