声優e-Sports部・松村芽久未が語る20年来の”ゲーム愛” 「皆さんと一緒に全国規模のグループにしたい」
「ゲームやe-Sportsの楽しさを伝えるために結成された現役声優によるe-Sportsチーム」と銘打ち、2019年秋に発足した「声優e-Sports部」。同プロジェクトは2022年10月3日、新メンバー18名の加入を発表しました。
そこでeスポでは、ゲーム配信やイベント出演を経てeスポーツシーンに注力している声優e-Sports部にフォーカス。今回は、その4期生として同プロジェクトに所属した女優の松村芽久未さんにインタビューを実施。ゲーム遍歴や愛して止まないゲームタイトルをはじめ、声優e-Sports部に対する思い入れや今後の展望について語っていただきました。
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物心ついた時からゲームが傍らに NINTENDO64で育んだゼルダ愛
――本日はよろしくお願いいたします!まずはゲーム遍歴についてお伺いしたいのですが、最初に遊んだゲームは覚えていますか?
松村芽久未さん(以下、松村):よろしくお願いします!最初に遊んだゲームをずっと考えていたんですけど、最初は家族がプレイしていたのを横で見ていましたね。たぶん私も遊んでいたと思いますが、一番最初に触ったゲームが何なのか覚えてないです(笑)。
――物心ついた時にはご自宅にゲーム機があったのですね。
松村:確かファミリーコンピュータ(ファミコン)とかNINTENDO64があったと思います。家族みんなで遊ぶ時は『マリオパーティー』をやったり、お兄ちゃんが『バイオハザード』を遊んでたのも何となく覚えています。
――では、幼少期に遊んで思い出深かったゲームについて教えてください。
松村:ゲームボーイアドバンスの「ポケットモンスター」(ポケモン)は結構やってましたね。色んなポケモンを育ててましたけど、どちらかと言えば秘密基地を作るのが好きで(笑)。
あとは『オシャレ魔女 ラブandベリー』ってご存知ですか?カードを筐体に読み込んで遊ぶゲームなんですけど、そのニンテンドーDS版をかなり本気で遊んでいました。それに家庭用ゲーム機だと、NINTENDO64の「ゼルダの伝説」(ゼルダ)シリーズは何回もプレイするぐらい好きでしたね。
――そうなんですね。最初に触った「ゼルダ」作品について教えてください。
松村:最初に遊んだのは『ゼルダの伝説 時のオカリナ』(時オカ)です。「ゼルダ」シリーズってどこか怖いと言うか、ボスの手前までは進めるんですけど、当時はそこで一旦止めて、家族が見ている前でボス戦に挑んでましたね。あとはハイラル城の周りに出てくる「リーデッド」がすごく怖くて、いつも命がけで通ってました(笑)。
――「ゼルダ」シリーズに対する思い入れの深さが垣間見えますね。
松村:「ゼルダ」シリーズはまんべんなく触っている気がします。思い出深いタイトルで言えば『時オカ』と『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』ですが、プレイ時間が一番長いのは『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』とか。
あとはクラブニンテンドーの会員だけが貰える『ゼルダコレクション』も持ってました。私は舞台を中心に活動しているんですけど、機会があれば「ゼルダ」シリーズの何らかの仕事に携わってみたいし、「ゼルダ」好きの方も募集中です(笑)。
ゲームがあれば”壁”を超えて分かち合える
――かねてより好きな「ゼルダ」シリーズやゲーム配信等でもプレイ中の『Apex Legends』(Apex)を踏まえ、ハマっているタイトルがあれば教えてください。
松村:『Apex』や『デッドバイデイライト』をプレイしていますが、一時期とても『レインボーシックスシージ』(シージ)にハマっていました。お仕事の現場で「シージはやってないの?」って誘われたのがきっかけで。自分でも気になってYoutubeで動画を見つつ、「面白そう!」と思って買いました。
最初はみんなと一緒に遊ばずチュートリアルを全部クリアしてから合流することになり、やっと全部終わってからパーティーに入れてもらったんです。そこからは色々と覚えて、みんなとボイスチャットで連携しながら遊ぶのが楽しくて『シージ』にハマりましたね。
――『シージ』はFPS作品の中でも硬派な部類だと思います。
松村:そうですね。ランクマッチは行かずにカジュアル(ノーマルマッチ)に行ってたんですけど、ドアを補強できる「キャッスル」と、壁に穴を空けてグレネードを入れる「フューズ」というオペレーターを使ってました。
――『シージ』や『Apex』を含めた競技性の強いeスポーツタイトルについて、松村さんはどのような部分に魅力を感じますか?
松村:ゲームの一番の魅力って、遊ぶ人の年齢や性別を問わないところだと思います。eスポーツタイトルはもちろん誰かと競い合うことが前提にあるけれど、世界中で色んな方々がプレイしているし、ゲームがあれば言語が異なっても一緒に遊ぶことができます。そこに魅力を感じますし、素敵ですよね。
――確かに人と人を繋げるところも大きな魅力と言えます。Twitchでは『ARK: Survival Evolved』(Ark)もプレイされていますね。
松村:サバイバルゲームがすごく好きなんです。『Ark』や『マインクラフト』もそうですけど、ゾンビから拠点を守る『7 Days to Die』だったり、イカダに乗って冒険する『Raft』も遊びました。ゲーミングPCを買ってからは特にサバイバルゲームを遊んでいる気がしていて、気づいたら夜から翌朝の6時までプレイしていることがあります(笑)。
――サバイバルゲームをプレイするようになったきっかけはありますか?
松村:具体的なきっかけは特に無くて。気づいたらと言うか、何かの作業に没頭できるのが好きかもしれないです。例えば『7 Days to Die』もプライベートサーバーを借りれば、フレンドも一緒に24時間好きなタイミングでログインできるじゃないですか。私は拠点担当なんですけど、凝った内装を披露してみんなを驚かせるのが好きなんです。あとはスマートフォンゲームだと、5vs5で戦う『モバイルレジェンド』も最近よくプレイしています。普段遊んでいる『Apex』や他のタイトルとジャンルは違いますが、ランクマッチも結構回したり、『Apex』のプレイ中も合間を見て触るぐらいハマってます。
ゲーム愛をオタク心に置き換えて挑んだ舞台公演
――ちなみに、「この日はたくさんゲームをする」と決めたオフの日ってどのように過ごしていますか?
松村:私は次の日が休みでも大体10時半ぐらいには起きて、コーヒーを入れている間にPCやゲーム機の電源を入れるところから始まりますね。あとはご飯を食べる時以外に止めるぐらいで、何かしらずっとゲームをプレイしています。友達と『Apex』を遊んでる時もそうですけど、最長で1日12時間ほど遊んでいるかもしれないです。さすがにその時は「遊んだな~」ってなりましたね(笑)。
――まさしくゲーム三昧ですね。『Apex』を含め、対人ゲームで遊ぶ際のプレイスタイルについて教えてください。
松村:自分からガンガン前に出ることは無いと思います。特に1人でプレイする時は見知らぬ2人とパーティーを組むわけじゃないですか。その2人がどうやって立ち回るのかも分からないし、戦い方を見ながら支えるように動きます。友達と遊ぶ時も同じで、後ろから他のプレイヤーが来ても対処できるようにガストラップを仕掛けたりとか。
――立ち回りやテクニック等は”上級者のプレイを見て真似る”のか、それとも”試行錯誤を重ねて体で覚える”イメージでしょうか。
松村:どちらかと言えば”実践あるのみ”派で、とにかく自分でちゃんと痛い思いをして学んでますね(笑)。でも配信者さんのプレイを見るのは好きなので、移動中や空いた時間、それこそ料理中もスマホを横に置いて見ながら作ることも結構あります。
――ゲームに対する向上心が伺えます。では、”ゲームから学んだ教訓”が実生活に活かされた場面はありますか?
松村:直近の話になりますが、先日『りさ子のガチ恋♡俳優沼』という舞台公演がありまして、私は”一人の俳優を追い続けているオタク”の役だったんです。とは言え私は今までそのような経験が無く、「オタクの気持ちをどうやって役に落とし込もう」と考えた時に、「私はゲームが好きだ!」と思って。人物じゃないけど、日頃のゲーム愛をオタク心に置き換えて役に活かすことができました。結果的に俳優業に繋げられましたし、あとは役者の方々もゲーム好きが多いので、一緒に遊べば初対面の壁も超えられるし、共通点が同じなので盛り上がりますね。
声優e-Sports部を誰もが分かるグループにしたい
――松村さんは声優e-Sports部4期生として加入、10月9日には鶴見ゆきさん・ロッコクさんとご一緒に『Apex』のカスタム大会へ参加されていました。初配信の率直な感想を改めて教えてください。
松村:配信そのものよりも、カスタム大会に出るのが初めての経験で緊張しました。でもいざ始まると、良い意味で緊張がほぐれたと言うか、ランクマッチを3人で回している感覚で楽しめたと思います。もちろん悔しい場面もありましたけど、とにかく皆さんがポジティブで遊びやすかったです。
鶴見さんとロッコクさんも「本当に初対面かな?」と思えるほど波長が合って(笑)。やっぱり楽しんでプレイするのが一番だと思うし、自分も上手くなって色んなカスタム大会から招待をいただけるように頑張りたいです。
――松村さんは個人のTwitchチャンネルを開設していますが、配信時に心がけているポイントがあれば教えてください。
松村:皆さんからいただいたコメントを確認して、なるべく広げるように話すことを心がけています。ただ、ゲームに集中すると本当に無口になっちゃうんですよね。他の配信者さんは激戦に巻き込まれてもお話を続けているので、私もなるべく無口にならないよう気をつけたいところです。
――声優e-Sports部の活動を含め、チャレンジしてみたいことや今後の展望について教えてください。
松村:色んなことにチャレンジしたいですね。例えば『Apex』もパーティーを組むのが好きなので、声優e-Sports部のメンバーと協力して何かeスポーツイベントに参戦してみたいです。あとは私が大阪出身なので、皆さんと一緒に関西でもeスポーツを盛り上げつつ、声優e-Sports部を”誰が聞いても分かるようなグループ”にしたいです。
――例えば「数年後にはこうなっていたい」というような、ご自身の中で理想像はありますか?
松村:今年の12月でアイドル卒業からちょうど5年が経ち、今は俳優業をメインに活動していますが、大好きなゲームがまさかお仕事に繋がるとは思っていませんでした。
私の中では「お仕事まで持っていくのは難しいかも……」と勝手に思っていて、だからなのか、実際に声優e-Sports部に所属が決まった時、周りの方々から色々と声をかけていただいたんです。今日のような取材も光栄ですし、「好きなゲームを仕事に繋げるのってすごい!」と言ってもらえたことがとにかく嬉しくて。”人生何があるか分からない”ということを実感する日々ですが、声優e-Sports部に所属したからには先輩方と一緒に本気で取り組みたいです。
――では最後に、ファンの方々へメッセージをお願いいたします。
松村:日頃から応援していただいているファンの方々は私がゲーム好きなのを知っていると思いますし、お仕事に繋がった際の「おめでとう」という言葉がすごく嬉しかったです。思い返せばTwitchで個人チャンネルを開設したのも、役者・松村芽久未と同じく、”ゲームを遊んでいる松村芽久未”も皆さんに知って欲しいから始めたんです。
色んなことが全部繋がって今がありますし、これからもっと多くの方々に知っていただいて、一緒に盛り上がることができればと思います!
取材:eスポーツニュースジャパン/龍田優貴
松村芽久未(SNS/配信)
Twitter:@meguumin_48
Instagram:m.egu0626
Twitch:megsa_n
声優e-Sports部(SNS/配信)
Twitter:@seiyu_esports
Youtube:@seiyu-esports
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