ファインプレーで勝利の女神を呼び戻す!eスポーツ史に残る屈指の逆転劇10選【おすすめ動画】
日々さまざまな情報を取り扱うeスポーツニュースジャパン(eスポ)ですが、我々が目を向けているのは大会の結果やプロチームの動向だけではありません。
本コーナーでは、筆者がeスポ読者の方々へおすすめしたいゲーム作品、動画、トピックなどを独断と偏見を交えながらお届けします。
The Top 10 Best Clutches in Esports History
今回ご紹介するのは、theScore esportsが投稿した「The Top 10 Best Clutches in Esports History」です(投稿日:2021年5月18日)
本動画はタイトルを問わず、”競技シーンを震撼させたプロeスポーツチーム(プロゲーマー)の逆転劇”に焦点を当てています。
動画名にある「クラッチ」とは、”追い込まれた状況から逆転してラウンドを取る”という言葉です。本動画ではその意味に沿って計10本のクラッチシーンが収められており、いずれもが競技シーンを語るうえで欠かせないハイライトばかり。eスポーツ界隈でポピュラーなFPSをはじめ、ジャンルに縛られず観客や選手をも沸かせたベストプレーが豊富に収録されています。
今回は動画内に収録されたクラッチシーンのうち、2つの具体例をご紹介します。
まず1つ目は、タクティカルシューター『Counter-Strike: Global』(現Counter-Strike 2)の競技シーン「ESL Pro League Season 13」の決勝戦で巻き起こったワンシーン。あと1ラウンドをもぎ取れば勝利という状況下、「HEROIC」所属のcadiaN選手はたった1人戦場に残されてしまいます。対する「Gambit Esports」は4名が生存しており、普通に考えればHEROIC側が圧倒的に人数不利。しかしCadiaN、なんと火力に乏しいピストルとナイフ(近接武器)を巧みに使い、1人、また1人とGambit陣営の撃破に成功します。最後はフィールド内で拾ったスナイパーライフルを構え、照準に映ったAx1Le選手を的確にスナイプ。見事に1vs4を制し、チームに勝利をもたらしました。
2つ目に紹介するのは、PC用ゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』の世界大会「Worlds 2016」準決勝。相対したのは「T1」と「ROX Tigers」で、アドバンテージを握っていたのはROX陣営でした。
このクラッチシーンのポイントは、ずばり「PraY選手の神がかり的なスキルショット」。ROX側がT1側のネクサスを破壊しようとベースへ進行中、BOTレーンにいたT1所属のDuke選手が自陣へ帰ろうとリコールを試みます。そこへ突如放たれたのは、T1のベース付近にいたPraY選手が操るアッシュのクリスタルアロー。このスキルは命中した相手を短時間動けなくする効果を持ち、Duke選手のリコールを止めることに成功したのです。
しかし中~近距離でならともかく、遠く離れた場所から視界を見ずにアローを放ったPraY選手の操作テクニックは目を見張るものがあります。動画内のナレーションでは同選手のプレイングに対し、「スコープを全く覗かずにスナイパーライフルで遠距離狙撃を決めるようなもの」と評価されていました。
上記で取り上げた2本にくわえ、動画内では計10本のベストプレーが収録済み。その中には対戦格闘ゲーム『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』でウメハラ選手が披露した16連ブロッキング(通称:背水の逆転劇)も含まれています。2021年時点の情報という点は留意しつつ、興味のある方はぜひeスポーツ史に残る屈指のクラッチシーンをチェックしてみてはいかがでしょうか。
執筆:eスポーツニュースジャパン編集部