FENNEL・大友美有が明かす「2023年の決意」環境の変化をバネに『LoL』へオールイン
eスポーツチーム・FENNELの『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)部門に所属し、スターダストプロモーションに籍を置いて芸能活動にも勤しむ大友美有さん。eスポーツニュースジャパンでは大友さんにインタビューを実施し、前編にて『LoL』体験会での活動内容や初心者に『LoL』を教えることの意義などを伺いました。
インタビュー後編では、大友さんの近況と今後の目標についてフォーカス。古巣であったRascal JesterからFENNELへと移った際に生じた変化をはじめ、20歳になった今の心境、2023年の活動に対する抱負をお聞きしました。
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2022年にFENNEL所属へ 目指すはファン層のさらなる拡大
――大友さんは2022年9月、FENNEL・『LoL』部門の所属となりました。何か身の回りで生じた変化があれば教えてください。
大友美有さん(以下、大友):一番の変化は”関わるコミュニティがガラッと変わった”ことですね。これまで以上に交流が広がった点も含め、FENNEL加入後の大きな変化はそこなのかなと思います。
――FENNEL所属となってからチーム主催のオフラインイベントに参加する機会があったと思いますが、現地でファンの方々と接した際の印象はどうでしたか?
大友:商品を購入していただいた方との写真撮影だったり、直接サインをお渡しする場があって。実際に会いに来てくれるファンの方々が自分にもいたんだと嬉しく思いました。『LoL』プレイヤーの私も含め、ミスコン時代から応援してくれているファンの方々もいると思うので、そういう人たちに向けて独自の交流会を開きたいし、今まで以上にファン層も増やしたいです。普段の配信とプロ活動を頑張りつつ、いつかは皆さんとお会いできる場所を自分で作ってみたいです。
――大友さんは日頃からTwitchにて精力的に配信されていますが、内容等はどのように決めていますか?
大友:配信の内容を事前に決めることはそこまで無いです。でも私は人間関係や生き方について普段から考えるタイプなので、自分だけだと答えが出ないことを配信のリスナーさんに話してみて、何か新しい意見だったり、自分の納得がいく答えが見つかったら良いなと思っています。配信を見に来てくれるリスナーさんは私よりも年上の方が多いし、色んなテーマを話したり、最近あったことを話せる場にしていますね。
――『LoL』のプレイ以外に近況報告の場としても機能させているんですね。配信を見ていると、確かに自分の考えをストレートに話している印象を受けました。
大友:ラインはなるべく超えないように気をつけています。例えば「自分の恋愛話とかは話しすぎないようにしよう」とか。本当はめちゃくちゃ話したがりなんですけどね(笑)。
――ストリーマー同士のコラボ配信等について、現在は何か予定はございますか?
大友:もともと仲の良い人はいて、「こういう企画立てたいね」という話は普段からしています。しゃるるさんが企画した「しゃるる杯」のコーチに関しては、選手の方から声をかけていただきました。「いい機会だからやってみよう!」と思って参加したらやっぱり楽しかったです。ご縁があればまたやってみたいですね。
20歳ゆえの悩み?コミュニティの変化がもたらした”大人の壁”
――大友さんは2022年で20歳になられましたが、ご自身の中で今の年齢に対する印象などを聞いてもよろしいでしょうか。
大友:20歳は大人ですけど、年齢的なポジションで言えばまだ若いので。この期間を上手く使いたい気持ちがあります。
――なるほど。20歳という年齢に対してはポジティブな捉え方でしょうか。
大友:そうですね。でも大人になったからこそ、最近壁に当たっている気がしています。未成年の間はどちらかと言えば年齢の近い子同士で関わることが多かったんですけど、交流の場が増えると年齢が高い人とも関わる機会が多くなって。前までは年の近い子だと「こういう性格の人なのかな」という感じで見極められたんですが、年上の方は建前を上手く取り繕うのが上手くて、見極めるのが難しいです。何か隠していたり、考えが見えない人も出てきて、「これが大人の世界なのか」みたいな気持ちです。
――環境の変化によって人間関係も変わりますよね。具体的にどういった部分で「難しい」と感じるのでしょうか。
大友:ふとした時の動作でも周囲に気を使える人が多くなったイメージです。全員ではないですけど、年齢を重ねるにつれて”どういう人なのかが分かる振る舞い”を隠せる人が(周りに)多くなった気がします。そこがもどかしいと言うか(笑)。見定めることができずに悔しいんですよね。逆に新鮮な反面、印象付けることができずに悔しい時もあります。
――「悔しい」という気持ちになるところが興味深いです(笑)。ちなみに大友さん自身は感情などが表に出やすいタイプでしょうか。
大友:はっきりと(笑)。おそらく第三者から見ると結構分かりやすいタイプなんだろうなと思います。実際に友達からも「分かりやすいね」と言われますが、自分としては不用意な隙をつくらないように意識しているつもりです。
――人付き合いの哲学でしょうか。その考えにいたった経緯が気になります。
大友:自分のことを大事にしてくれる人と出会いたくて。決して冷たく接するわけではないですが、「明るいけど一線わきまえている」と思われたいので、そこは気をつけながら振る舞っています。人からの見え方や評価って自分だと中々気づきにくい部分ですけど、私自身は知り合った人から「第一印象と違った」と言われることがありますね。
2023年は『LoL』にオールイン 「頑張れたはず」と思えたからこその全力投球
――大友さんとは2022年の夏にお仕事でご一緒した際、「上半期はどうだったか」という話を伺いました。今回は”2022年全体”を通して振り返っていただきたいです。
大友:2022年は一言で言うと、”もうちょっと頑張れた一年”でしたね。今年は大学・お仕事・『LoL』の3本でやってきましたけど、時間の使い方をもう少し工夫できたと思っていて。将来の不安がある中で色々と試行錯誤してきたけれど、時間の取り方があと一歩だったと思います。
――では2023年は特定分野にフォーカスする認識でしょうか。
大友:2023年は大学を一旦休学しつつ、『LoL』の競技シーンにオールインする気持ちでいます。将来の進路を考えることもありますが、不安を感じた状態でプロ活動に取り組むのはもったいないと思います。ストレスを抱えたまま挑むのではなく、お仕事と『LoL』に集中して2023年は頑張りたいです。
――まさしく2023年がターニングポイントになるわけですね。
大友:やはり色々と経験しないと気づけないこともありますし、2022年は時間の使い方について考えさせられた一年でした。でも「もう少し頑張れたはず」と思えたからこそ、このタイミングで今の結論を出せたと思っています。
――当面の目標は”2023年のシーズン中にLJL(LoL国内リーグ)の試合へ出場する”という認識でしょうか。
大友:そうです。願わくば2023年のうちに一回は出場できるぐらいの実力をつけたいです。本気でやるしかないし、チャンスが落ちているはずなのに拾えない、自分の努力が足りていないって考えたらすごいもったいないじゃないですか。チャンスを逃さないためにも実力をつける必要があるし、日頃から練習を積み重ねています。
取材:eスポーツニュースジャパン/龍田優貴
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