【コラム】LJLが再び“世界への入口”に『LoL』APACリーグ改編で日本チームに何が起きるのか
『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)の日本リーグ「LJL」が、2027年から再び“世界への入口”になります。
ライアットゲームズは9月21日、アジア太平洋地域(APAC)の最高峰大会「LCP」の仕組みを大きく変えると発表しました。10月15日に開幕する世界大会「Worlds 2026」に日本チームの姿はありませんが、来年からはLJLでの勝利が世界につながる道筋ができます。今回の変更を、これまでの経緯とあわせて整理します。
そもそもLCPとは? 直近2年の仕組み
LCPは、2025年に始まったAPACのトップリーグです。台湾・ベトナム・日本などの上位チームが台北に集まり、1年を通してリーグ戦を戦ってきました。日本からはFukuoka SoftBank HAWKS gaming(SHG)とDetonatioN FocusMe(DFM)が参戦しています。
一方のLJLは、2025年からオープン予選を取り入れ、アマチュアも参加できる「才能発掘の場」へと性格を変えました。ただ、LJLで年間王者になっても、得られるのは翌年のLCPを懸けた昇格戦への挑戦権だけです。昇格戦に挑めるのは各リーグ1〜2チームに限られ、機会も年に一度しかありませんでした。今年、LJLの冬・春・夏の3大会をすべて制したFENNELも、11月にベトナムで行われる昇格戦をこれから戦います。
2027年から何が変わる?
新しい仕組みでは、すべてのチームが各スプリット(シーズンの区切り)をまず自国の国内リーグから始めます。日本ならLJL、台湾ならPCS、ベトナムならVCSです。そこを勝ち抜いた上位チームがLCPのトーナメントに進み、地域王者と世界大会の出場権を争います。
つまりLCPは「固定メンバーで1年戦うリーグ」から、「各国の勝者が集まる大会」へと変わるわけです。LCPがAPACから世界大会へ進む唯一のルートである点は変わりませんが、LJLに参加するすべてのチームが、スプリットごとにLCP、そして世界大会を目指せるようになります。なお、LJLからLCPへの出場枠数や大会フォーマットは、今後数カ月のうちに発表される予定です。
なぜ仕組みを変えるのか
ライアットゲームズは理由として、台北への移転に伴うチームの費用負担が大きかったこと、地元ファンと直接触れ合う機会が限られたことを挙げています。選手が家族や友人から長期間離れることの影響にも触れました。
実際、この2年間、日本のファンがSHGやDFMの試合を会場で観る機会はほとんどありませんでした。各チームが本拠地に戻れば、オフラインイベントやファン交流の機会が増えることが期待されます。
こうした「統合の見直し」は日本だけの話ではありません。南北アメリカでは2025年に北米・ブラジルなどのリーグを統合した「LTA」が発足しましたが、視聴者数の落ち込みも指摘され、わずか1シーズンで解消。2026年から北米のLCSとブラジルのCBLOLが復活しています。
日本のLoLシーンにとっての意味
とはいえ、LCPの2年間が無意味だったわけではありません。ライアットゲームズは、2025年のWorldsでAPACのチームが2015年以来となるベスト8入りを果たしたことを成果に挙げています。日本の2チームも、アジアの強豪と1年を通して戦う貴重な経験を積みました。
2027年以降、SHGやDFMがLJLに戻ってくるかどうかは、まだ正式には発表されていません。それでも、国内で勝てばその年のうちに世界へ挑めるという道筋は、選手にとってもファンにとっても大きな目標になるはずです。まずは11月の昇格戦でFENNELがどこまで戦えるのか、そして数カ月以内に示される詳細発表に注目しましょう。
執筆:eスポーツニュースジャパン






