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「エンタメを合わせることでeスポーツの裾野を広げる」エンタメ×eスポーツで若年層のファン拡大と市場の可能性を広げるeスポーツクランCherry Blossom


「eスポーツニュースジャパン」(eスポ)では業界を取り巻くさまざまな時事ネタをはじめ、競技シーンで戦うプロゲーマー・ゲーマータレント・関係者など、eスポーツシーンの立役者を訪ね、取材を通して情報発信に努めています。

今回は若い世代を中心に注目を集め、eスポーツにエンターテインメント性を掛け合わせたeスポーツクラン「Cherry Blossom」運営責任者の山本様へ設立の経緯、マネジメント方針、今後のビジョンについてお話をお伺いいたしました。

「Cherry Blossom」は株式会社ホリプロデジタルエンターテインメント(以下、ホリプロデジタル)が運営するeスポーツクランだからこそ、eスポーツの「競技力」だけでなくメンバー個々の「SNSやタレント力」も同時に磨いています。
視聴者とのコミュニケーションが活発で、熱量の高いeスポーツクランになっています。

Cherry Blossom4名加入経緯・背景について

──Cherry Blossom4名の加入経緯と背景について教えてください。

◎まお/真波みお
弊社に所属した当初から、まおの発信力とタレント性に可能性を感じておりました。

すでにフォートナイト界では認知されていたなかで、

彼女自身が抱いていた「eスポーツをもっと盛り上げたい」という

強い意志が、Cherry Blossom設立の大きな推進力となりました。

彼女の加入は、チームにとって非常に重要なステップでしたね。

◎とまてぃん
とまてぃんは、中学生ながらフォートナイトの公式大会で優秀な成績を収めている選手です。

競技に対する「真摯な姿勢」と「ポテンシャルの高さ」が加わる決め手となりました。

また「競技で見せる鋭さ」と「普段の優しくおっとりした話し方」のギャップにも魅力を感じました。

◎ちゃんナギ
ちゃんナギは、フォートナイトの大会で数々の好成績を収めてきたプレイヤーで、

その多彩なスキルと柔軟な発想が光る存在です。

「競技に対する熱意」と「楽しさを多くの人に伝えたいという思い」が方向性にマッチし、加入を決定しました。

また「視野の広さ」と「天然っぽさ」のギャップにも魅力を感じました。

◎あぶくまちゃん
あぶくまちゃんはフォートナイトだけでなく、動画編集やイラスト制作など

多才なクリエイターとしても注目されてきました。

彼女はチームのメンバーを裏側から支える重要な役割も担っており、

その多彩な才能でCherry Blossomに大きく貢献してくれています。

Cherry Blossom結成の経緯「まお*maoの存在が大きかった」

──まずはCherry Blossom結成の経緯について教えてください。

山本様(以下、敬称略):ホリプロデジタルは、株式会社ホリプロ・グループ・ホールディングスの関連会社として、タレント事業やマーケティング事業、自治体支援事業などを行っています。エンタメの新しい形を模索する中で、eスポーツとエンタメの融合を目指したのがCherry Blossom発足の大きな要因になります。

もともとエンタメ業界でのタレント育成が基本的な生業なので、その経験を活かしつつeスポーツという新しい分野、急成長している分野に挑戦することで、新しい市場を開拓できるのではないかという意図がありました。
競技だけではなくて、エンタメの可能性を秘めた人材をチームに迎え入れることによって、視聴者に競技の楽しさと興奮を同時に伝えられたらなというので、発足に至りました。

──エンタメと何かを掛け合わせるということで、eスポーツ以外にも掛け合わせられる要素はあったと思いますが、敢えてeスポーツを選んだのはどのような理由だったのでしょうか。

山本:eスポーツに関しては、実は弊社に所属していた「まお*mao」の存在がすごく大きかったです。彼女がもともとフォートナイトをプレイしていたんですよね。

それでフォートナイトをリサーチしてみると、一般的なシューティングゲームよりもIPビジネスの色が濃く、例えばマーベルキャラクターとコラボするなどのエンタメ性を重視しているなと感じました。

そこで「フォートナイトと我々のタレントで何かできないかな」「eスポーツという新しい分野でエンタメ性のあることをできないかな」と思い、eスポーツを選んだという経緯です。

eスポーツ×エンタメで新しい収益とファンを獲得

──中学生だったり高校生だったり、非常に若い方々が所属されている印象なのですが、若い方々を迎え入れている理由はありますか。

山本:そうですね、「まお*mao」でいうと高校2年生で、一番下の「とまてぃん」が中学2年生です。
理由に関しては、eスポーツとエンタメを掛け合わせるにあたって、彼女らのフレッシュな感性や柔軟な発想力が、若い世代やユーザーにもマッチするのかなと思ったのが一つです。

もう一つは「若い女性のメンバー」を中心にすることで、競技の裾野を広げられるのではないかと考えたからです。
若さについては、現状eスポーツの中心はもう少し上の世代、20代くらいが中心となっていますので、これから5年10年発展していくことを考え、未来のボリューム層となる10代に焦点を当てていきたいなと思いました。

女性については、こちらも若さと同様に現状の中心から敢えてずらしています。
今eスポーツで活躍されている方は男性の方が多いなと思っていて、そこで我々が女性プレイヤーが活躍するケースを作り出せれば、更にeスポーツシーンの成長に貢献できるのではないかなと考えました。

マネジメント方針「どんな状況でも自分を魅せるようになってほしい」

──ホリプロデジタルは普段タレントのマネジメントなどを行っていると思いますが、Cherry Blossomならではのマネジメント業務などはありますか。

山本:動画の視聴者の方に対するアクションの仕方やトーク、企画の立て方などをトレーニングしています。

ホリプロデジタルが運営するクランのメンバーとして、自分のチャンネルやフィールドだけにとどまらず、どんな環境でも自分を出せるようになってほしいという思いが根幹にあるんです。
実際、昔と今の動画を見比べていただけるとわかると思うのですが、しっかり自分の言葉で楽しく話せるようになってきています。

──こういうサポートは後々ラジオ番組やテレビ番組への出演を考えてのマネジメント方法なのでしょうか。

山本:そうですね。実際「まお*mao」は「原宿 eSCRAMBLE」や「e-music」というeスポーツ番組やラジオに出演していました。

「e-music」に関してはCherry Blossomのメンバーも出演しました。
そこで良いお声をいただくことができたので、今までのサポートが活きているのではないかなと思います。

──動画でのリアクションやトークをトレーニングされたりするなど、視聴者の方とのコミュニケーションを大切にされているのかなと思うのですが、今までにオフラインイベントなどは開催されたりしましたか。

山本:まお*mao」や「あぶくまちゃん」のような顔出ししているタレントは、各々学校説明会やゲームイベントなどに出演したことがあります。ただ、「とまてぃん」と「ちゃんナギ」の中学生コンビは顔出ししていません。
Cherry Blossomとしてやりたくはあるんですが、今後どうやっていこうかなと検討している最中ですね。

あとはそもそも「オンライン」という形態が一番視聴者に合うかなという思いもあります。

というのも、Cherry Blossomのタレントが若い分、視聴者も10代がボリューム層なんですよね。
仮にオフラインイベントをやるとなると、地方の方が来られなかったり、親御さんが一緒に来なければいけなかったり、安全性の観点で夜遅い時間までできなかったりといった、様々なハードルがあります。

オンライン中心に活動することで、視聴者の方々はどこにいてもどの時間帯でも、気兼ねなく楽しむことができるなと思っています。

──昨今プロ選手を面白く魅せるプロチームもありますが、そのようなところと差別化を図るためにCherry Blossomができることというのはありますか。

山本:「ゲームが強いから」ではなく「Cherry Blossomが好きだから」という形で動画を見てもらえるような差別化を意識しています。
もちろん競技勢の「とまてぃん」と「ちゃんナギ」も所属しているので強さは追求していますし、競技勢の視聴者も大切にしています。

ただ、Cherry Blossomではそれ以外のエンジョイ勢にも届けていきたいんです。
ゲームがうまくなくても楽しめるコンテンツも配信することで、Cherry Blossomの視聴者、ひいてはeスポーツ全体の裾野を広げていきたいなと思っています。

そのため、YouTubeの動画は「バラエティ番組」に近いイメージで作っているんです。
これは僕がバラエティ番組に関わっていたこともあり、これまでのノウハウを活かしていますね。

「Cherry Blossomは視聴者の方々の熱量が高いな」と感じた例を挙げると、8月頭くらいにグッズ販売を行いました。

ユーザーとのSNSでのやり取りを通じて販売に繋げる手法自体は、ほかでもよく見られる主流の方法です。
ただ、タレントのSNS発信力やエンタメ性を活かして、ファンとのコミュニケーションをより濃密にできたことは、エンタメを基盤としてるホリプロデジタルだからこそなのではないかなと思います。

その結果、グッズ販売を告知したYouTube動画の再生数約6,000回に対して、500個以上もの購入がありました。

もちろん様々な有名なプロチームやインフルエンサーさんに絶対的な数では劣る部分ではあります。
しかし、エンタメに長けたホリプロデジタルが運営しているCherry Blossomだからこそ、視聴者一人ひとりのエンゲージメントが高いのは強みだと思います。

eスポーツの課題と可能性について

──現在eスポーツ業界に挑戦されていますが、感じている可能性や考えている課題について教えてください。

山本:可能性についてはエンタメ性をより付け加えたり強化したりすることによって、多くの人がより気軽に楽しめるeスポーツの未来を作り出せると思っています。

フォートナイトにはエンタメやクリエイティビティの余地がすごいあって、例えば「マーベル」や「ジャンプ」のキャラクターなど、複数企業のIPを活用したコラボは他のスポーツだと難しい部分だと思うんです。

あとはEpic GamesがUnreal Engineというツールを提供していて、ユーザーがクリエイティビティを発揮しやすい環境にあるなとも思います。
そういったものを活用して我々としても裾野を広げていきたいですし、広がる可能性は十分にあると思います。

あとほかの観点からの可能性で言うと、フィジカルスポーツでは自分ではどうすることもできない身体的能力の差がある一方で、eスポーツには身体能力関係なく戦略的思考で活躍している方もいらっしゃいます。
そのため「見た目のプレイ」だけではなく「考える能力」に長けた人も今後注視していきたいなと思っていますね。

課題に関して言うと、eスポーツって現状は世間一般からすると「ただゲームをやっている人」や「ゲームが強い人」といった尖った形で見えていると思うんです。
Cherry Blossomを通して、その見え方を変えていきたいなと思っています。

──これまでも触れられていたかとは思いますが、今後eスポーツ業界やゲーム業界にどのような影響を与えていきたいと考えているのでしょうか。

山本:やはり我々としてはエンターテインメントの重要性を高めることが第一だと考えています。
eスポーツの競技面はプロチームさんや選手が中心となってより良くなっていると思うんですよね。

エンタメに関して言うと我々が貢献できると思いますので、尽力していきたいなと思っています。

今後の目標「個々の成長をサポートし、新たな体験を提供する」

──最後に今後の目標を教えてください

山本:より多くの視聴者と繋がれたらなと思っています。
それはCherry Blossomとしてもそうだし、eスポーツ全体としてもです。
そのためにエンタメ性のあるコンテンツやメディア露出を通じて、認知を高めていければと考えています。

メンバーに関してはまだ中高生が中心というのもあるので、個々の成長はもちろん、新しい目標のサポートにも力を入れていければと思っています。

エンタメを掛け合わせるということの具体的な方針ですが、フォートナイトに限って言うと、Unreal Engineといったツールによるクリエイティビティやエンタメの余地はあるものの、そこに乗っかるコンテンツはまだ弱かったり、模索していたりする最中という印象を受けています。

ツールを使って街を作ってみたはいいものの、「どうやってこれを遊ぶんだ」ということになっており、そういった状況の中で、Cherry Blossomもなにか新しい体験を提供していければと思っています。

Cherry Blossom各種リンク

X:https://twitter.com/C_Blossom_hde
YouTube:https://www.youtube.com/@Cherry_Blossom_hde
TikTok:https://www.tiktok.com/@cherry_blossom_hde
HP:https://cherryblossom.ooo/
運営:https://horipro-digital-entertainment.co.jp

まお*mao/真波みお各種リンク

X:https://twitter.com/mao0504_
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCu7M4G63TvxoDJbX5woNELg
TikTok:https://www.tiktok.com/@manamimio

とまてぃん各種リンク

X:https://twitter.com/tomato6191
YouTube:https://www.youtube.com/@cb_tomato

ちゃんナギ各種リンク

X:https://twitter.com/chan_Nagi115
YouTube:https://www.youtube.com/@cb_channagi

あぶくまちゃん各種リンク

X:https://twitter.com/_A_B_K_M_
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCLOAaZa-HRyw_J7HbcVoHZQ
TikTok:https://www.tiktok.com/@_a_b_k_m_

取材:eスポーツニュースジャパン編集部

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