eスポーツニュースジャパンでは、一週間の内にeスポーツ界で起きた気になる出来事をまとめてお伝えしています。

VALORANTについては別の記事で紹介していますので、そちらもご覧いただければと思います。

今週は大会運営とチーム運営の在り方について考えさせられるニュースがありました。

OWCSで大きな波紋が

まずは3月2日にオフラインで開催される予定のOWCS Japan Grand Finalにおいて、1件のポストが話題となっています。

そのポストはOWCS Japanに出場していたNyamGamingのオーナー鈴木氏が発信したもので、内容は下記の通りになります。

・オフライン決勝に参加するために必要な資金に対して運営からの支給額および大会賞金が少ないこと
・賞金の振り込みが半年かかり、事業継続や選手との信頼関係に大きな影響を及ぼしていること
・予選を通過した後のプレイオフがシングルエリミネーション形式で、最大限実力が反映されるものではないこと
・OWCS参加チーム募集時に決勝戦がオフラインで開催されることは未発表で、大会に参加するうえでコストが計算できないこと

これらの内容について鈴木氏は大会運営に対して状況改善を求めています。

この提言は多くの波紋を呼んでおり、一部の内容において同意するものの、大会期間中に問題を公にし運営に批判が集まることを扇動するような行為はシーンの発展において悪手だという指摘が散見されました。

事前の通知については改善の余地があるかと思われますが、資金については大会運営側としても限界があるため、大会運営を務めるWDG JAPANの今後の対応には要注目です。

M0tsunabE SCARZ脱退

続いて、SCARZがSuper Smash Bros部門に所属していたM0tsunabE選手の脱退を発表しました。

M0tsunabE選手はトップクラスのファルコ使いとして知られ、2025年1月18日にSCARZに所属しプロキャリアをスタートしましたが、早くも脱退となってしまいました。

脱退の理由は契約違反が発覚したためで、M0tsunabE選手の説明によると勤務先への副業申請を怠っており、勤務先との協議の末SCARZでの活動を断念することを決断しました。

今後についてですが、無所属にはなるものの今まで通り競技活動を続けることを表明しています。

本件は兼業プロが珍しくないeスポーツにおいて重要な事例となりそうです。

カワセ Crazy Raccoon 脱退

続いてCrazy RaccoonがStreamer部門に所属するカワセ氏の脱退を発表しました。

カワセ氏はApex Legendsをきっかけに人気を集めたストリーマーで、シーズン4には日本1位・世界5位という凄まじい経歴をもちます。

そしてこの度契約満了に伴い4年間所属したCrazy Raccoonと別れを告げ、新たな道を歩むことを決断したようです。

今後について語った配信によると、次なる道は既に決まっており1、2か月後には明らかになっていると言及されていました。

また、本来であればその期間よりも早く次の道が公開される予定でしたが、カワセ氏の手違いにより空白ができてしまうことを度々謝罪している様子も見受けられました。

Crazy RaccoonのStreamer部門から脱退するメンバーは非常に珍しいため驚きですが、カワセ氏の今後の活躍には目が離せません！

まとめ

以上、2月最終週のeスポーツニュースでした！

大会運営と出場チームの連携、選手活動と勤務先の規則など、大会や選手を観戦する側からすると普段あまり見ることができない事情を垣間見ることができた一週間となりました。

これからもeスポーツに関する情報をお伝えしていきますので、ブックマークやXのフォロー等しよろしくお願いいたします！

執筆：eスポーツニュースジャパン編集部/h1ro
アイキャッチ画像引用：https://twitter.com/crazyraccoon406/status/1895413643065356707