「全国中学生eSports選手権」の現場に密着!未来の業界を担う”若人のeスポーツ愛”に心打たれる
8月2日、CLARK NEXT Tokyo(東京・板橋区)にて「第2回 全国中学生eSports選手権」(中学生eSports選手権)の決勝戦が行われました。
本大会はクラーク記念国際高等学校(クラーク国際)が主催するeスポーツ大会。アクションシューティングゲーム『フォートナイト』を採用し、6月から7月にかけて全国各地のキャンパスにて予選大会が開かれました(参照:クラーク記念国際公式ページ)。
本稿では、8月2日のオンライン中継では見えなかった”現場の模様”にフォーカス。クラーク国際の学生によって運営された大会の裏側をレポート形式でお届けします。
Contents
未来のeスポーツ業界を担う若人に刺激を受ける
北海道から沖縄にいたるまで、全国規模で展開した中学生eSports選手権。冒頭で述べた通り、本大会の主役は10代の学生たちです。全国の中学生(保護者や教員も含む)が2人1組で激闘に挑み、クラーク国際eスポーツコースの高校生が現場でプログラムの進行を管理。厳密には株式会社NTTe-Sportsの補佐があったものの、筆者と10歳近く離れた学生たちが一生懸命、自分たちの手でeスポーツ大会を作り上げていました。
決勝大会の中継会場となったのは、CLARK NEXT Tokyo内のeスポーツアリーナ(2階)です。入り口から見た左奥にはキャスター陣が座る特設ブースがあり、中央部から左側に運営スタッフ(高校生)、右側に出場プレイヤー(中学生)が着席。会場内は多数の学生を含め、彼らの動向を見守る教職員、決勝大会に参戦する子供の応援に駆けつけた保護者の方々が一同に介し、それぞれ現場の状況を注視していました。
運営スタッフやプレイヤーの皆さんの邪魔にならないよう、筆者も会場内の隅で取材を開始します。中継スタート15分ほど前になると会場内も次第に空気が緊張。プレイヤーは各々でウォーミングアップやチームメンバーとの話し合いに勤しみ、一方の運営スタッフも大会用のDiscordサーバーを入念にチェックしつつ、滞りなく準備に励んでいました。
いざ中継が始まると、試合で好プレーを披露する選手陣と同様、現場の運営人にも活気がみなぎっていきます。データ集計・参加プレイヤーの点呼・リモートインタビューの手配……等々、各スタッフが役割に沿ってテキパキと働く様子は、最前線で現場を形作るイベントスタッフの勇姿そのもの。時おり生じるアクシデント(プレイヤーが参加できない等)も各人の機転で乗りこえ、ミスに戸惑うことなく2時間弱のプログラムを完遂。眼前で取材していた筆者も、彼らの見事な進行ぶりを垣間見て刺激を受けた次第です。
上級生が大会を的確に管理する一方、中学生プレイヤーも巧みなプレイングで全国のライバルに勝負を仕掛けます。「そっちに敵いった!」「今いける!攻撃して!」といった声が現場で上がるたび、試合を見守る周囲の大人たちも固唾を飲んで見守ります。eスポーツは年齢や性別、身体的条件を超越して誰もが競い合える可能性を秘めていますが、当日の決勝大会で真剣勝負に燃える中学生プレイヤーの姿は、一人一人がそんな未来のeスポーツ業界を担う希望の星と言っても過言ではありませんでした。
まとめ
約2ヶ月間にわたって繰り広げられた中学生eSports選手権。本大会は「eスポーツで競い合う楽しさを知る」といった目的のほか、「eスポーツ業界に興味のある学生が運営を学ぶ」という意義も含まれています。
前者はもちろんのこと、後者もこれからのeスポーツシーンを支える人材教育において重要であることは間違いないでしょう。様々なゲームタイトルの競技シーンを追う筆者としても、本大会のような取り組みに敬意を払いつつ、eスポーツ業界の今後に強く期待したいと感じました。
そして8月13日からは、本大会の解説を努めたプロゲーマー・byknさん(ZETA DIVISION所属)も出場する世界大会「FNCS」(Fortnite Champion Series)の決勝戦が開催されます。『フォートナイト』ファンはもちろん、競技シーンの動向に興味のある方は忘れずにチェックしておきましょう。
編集:eスポーツニュースジャパン編集部/龍田
CLARK NEXT Tokyo 公式ページ
https://clark.ed.jp/campus/tokyo-next_tokyo/
クラーク記念国際高等学校 公式ページ
https://clark.ed.jp/
クラーク記念国際高等学校 公式Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/c/Clark1992PR