ドラゴンを操る「モルデカイザー」からカウンター不可能な「APサイオン」まで!『LoL』歴代最強チャンピオンを公式キャスター陣がピックアップ【おすすめ動画】
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本コーナーでは、筆者がeスポ読者の方々へおすすめしたいゲーム作品、動画、トピックなどを独断と偏見を交えながらお届けします。
競技シーン実況陣が選ぶ『LoL』歴代最強チャンピオンとは?
今回ご紹介するのは、SmashlogTV – LoLが投稿した「過去パッチで暴れすぎた、歴代最強チャンピオンランキングTOP5」です(公開日:2024年8月15日)
本動画は、PC用ゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)における、過去のプレイ環境で注目を集めたチャンピオン(キャラクター)に焦点を当てています。
2009年にリリースされ、今年で15周年を迎えたMOBA作品『LoL』。同作品は約2週間を目安にチャンピオンやアイテム類の調整(パッチ)が入るため、ゲーム内における環境(メタ)が頻繁に変わることでも知られています。
そうしたゲーム内メタの中でも、本動画は「あまりにも強すぎた」等の理由で調整を施され、いつの間にか弱体化された「あの頃の最強チャンピオン」にフォーカス。『LoL』競技シーンの実況&解説として著名な“eyes”氏と”Revol”氏が出演し、自らの体験談も交えながら歴代最強チャンピオンをランキング形式でピックアップしています。
まず解説役のRevol氏が言及したのは、『LoL』最初期から実装されているチャンピオン「サイオン」のAP(魔法ダメージ)特化スタイル。サイオンは2014年にリワーク(性能やビジュアルを一新するアップデート)されましたが、リワーク以前のサイオンを愛用していたプレイヤーの中には、AD(物理ダメージ)アイテムではなく、APアイテムを採用してスキル使用時の火力を増幅させる”APサイオン”の型も見受けられました。
APサイオンの得意戦法は、まず「Cryptic Gaze」で指定した相手チャンピオンにスタン+APダメージを付与。無防備な相手チャンピオンへ近寄り、「Death’s Caress」でサイオン自身にバリアを張りながら周囲にAPダメージを再び与えるというものでした。Cryptic Gazeのスタンは対象指定なので防ぎようがなく、Revol氏も「カウンタープレイが無い」と頭を抱えたほど、厄介な戦法として当時は流行していたようです。
同じくRevol氏が歴代最強チャンピオンのランキング1位に推したチャンピオンは、リワーク前の「モルデカイザー」です。今でこそモルデカイザーと言えば、対象した相手チャンピオンを強制的に閉鎖空間へ引きずり込むULT「死の国」のイメージが定着していますが、過去のモルデカイザーはスキルの種類が今とほとんど異なっていました。
なかでも旧ULT「墓の子どもたち」は、「対象指定した相手の体力を吸い取る」という、死の国とは全くの別物。しかも効果を付与した相手が力尽きると、その相手を手駒として操ることができました。この効果はチャンピオンだけでなく、なんと中立モンスターの「ドラゴン」にも適用可能。そのため旧モルデカイザーを使う場合、「ドラゴンにULTを使い、手駒にして相手チャンピオンと戦わせる」という戦法がほとんどの場合で採用されていました。
本稿でご紹介した2体のチャンピオンにくわえ、動画内ではeyes氏とRevol氏が互いに意見をかわしつつ、様々なチャンピオンの”あの頃”が紹介されています。環境(メタ)というのは時期によって往々に違うからこそ、ゲームの歴史を紐解く上で重要な手がかりだと言えます。興味のある方はぜひ一度、動画をチェックして『LoL』の深みを探ってみてはいかがでしょうか。
執筆:eスポーツニュースジャパン編集部