「Worlds 2024」グランドファイナル直前!公式アンセム「Heavy Is The Crown」MVに込められた意図を振り返る【おすすめ動画】
日々さまざまな情報を取り扱うeスポーツニュースジャパン(eスポ)ですが、我々が目を向けているのは大会の結果やプロチームの動向だけではありません。
本コーナーでは、筆者がeスポ読者の方々へおすすめしたいゲーム作品、動画、トピックなどを独断と偏見を交えながらお届けします。
T1対ライバルを躍動感そのままに描いた「Heavy Is The Crownft」MV
今回ご紹介するのは、League of Legendsが投稿した「Heavy Is The Crownft.Linkin Park(オフィシャルミュージックビデオ)」です(公開日:2024年9月24日)
本動画は、PC用ゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)の世界大会「2024 League of Legends World Championship」(Worlds 2024)のために作られたアンセム「heavy is the crown」のミュージックビデオ(MV)です。
各地域の強豪チームが結集し、『LoL』競技リーグ年間王者の座をかけて戦う「Worlds 2024」。9月後半から始まった本大会も、本日11月2日に行われるグランドファイナルを残すのみとなりました。
そんなWorlds 2024において、大会の公式アンセムを手掛けたのが、累計アルバムセールス1億枚以上を誇るアメリカの人気ロックバンド「Linkin Park」です。今年9月に約7年ぶりの新曲をリリースし、新たに女性ボーカルとして「エミリー・アームストロング」を迎えて話題を集めた同グループは、勢いそのままに上述の「heavy is the crown」を発表。世界中の『LoL』ファンの関心をも引き寄せました。
同楽曲のMVは、「2023年度の世界大会で優勝したT1のもとに、各地域の強敵(プロチーム選手)が押しかけて勝負を挑む」という内容になっています。
MVの舞台は中世ヨーロッパを思わせる架空の王城。世界王者になった韓国のプロチーム「T1」メンバーのために戴冠式が開かれている最中、競技シーンで名を馳せた名プレイヤーたちが次々と王城へ押し寄せてきます。
MV内でT1に挑戦状を叩きつけたプロプレイヤーは、”Bin”選手(Bilibili Gaming)、”Chovy”選手(Gen.G)、”Massu”選手(FlyQuest)、”Brance”選手(RED Canids)、”Caps”選手(G2 Esports)の計5名。いずれも世界大会で自身がピックしたチャンピオンの姿に扮し、冒頭から互いに牽制しつつ王城へと駆け込んでいきます。
突然の来襲により、戴冠式を中断せざるをえなくなったT1の面々。しかし、彼らがただ狼狽えるわけもなく、世界大会を戦い抜いたチャンピオンの力を駆使して挑戦者を迎え撃ちます。
一度は世界の強豪たちに気圧されるものの、楽曲の展開に合わせて再びT1が攻勢ムードに。「リー・シン」の力を宿した”Oner”選手の飛び込みや”Gumayusi”選手と”Keria”選手による息のあったタッグプレーなど、「Worlds 2023」の名シーンを再現するような演出も随所に盛り込まれています。
挑戦者5名とT1メンバー4名の戦いが拮抗する中、満を持して現れるのが世界的に著名なeスポーツプレイヤー”Faker”選手です。
「今はまだその時ではない」と暗に伝えるかの如く、王冠を頭ではなく玉座へと戻すFaker選手。そのまま戦闘が行われている玉座の間へと戻ると、自らの手でマントを脱ぎ去り、力強く王笏を振るって戦闘態勢へと入ります。その姿はさながら、前年度の世界大会「T1」対「JD Gaming」戦でT1を勝利に導いた「アジール」を彷彿とさせます。
MVの終わり間際には、Fakerの参戦によって戦力を取り戻したT1に対し、王座を奪い取らんと意気込む挑戦者たちの姿が描かれています。T1は韓国リーグにて苦戦を強いられたものの、同郷の強者「Gen.G」を3-1で下し、ファンの期待を一新に背負ったままグランドファイナルへと進出。対するのは、MVで描かれた挑戦者たちの1人・Bin選手が所属するBilibili Gamingです。『LoL』競技リーグを代表する韓国と中国の強豪チーム対決、どちらが2024年度の年間王者に上り詰めるのか、本日23時より開かれる最終戦をお見逃し無く。
執筆:eスポーツニュースジャパン編集部