『LoL』レーン戦で確実に主導権を取る方法とは?最強MIDレーナー”Chovy”選手のテクニックを徹底解説【おすすめ動画】
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本コーナーでは、筆者がeスポ読者の方々へおすすめしたいゲーム作品、動画、トピックなどを独断と偏見を交えながらお届けします。
対面と圧倒的な差をつけるChovy選手の『LoL』テクニック
今回ご紹介するのは、LoL Esportsが投稿した「これは気付けない!Chovyの驚くべき技巧」です(公開日:2024年7月6日)
本動画は、PC用ゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)のプロゲーマー”Chovy”選手の卓越したテクニックに焦点を当てています。
『LoL』の競技シーンで世界屈指の強さを誇る韓国リージョン。その中でもトップクラスの実力を誇るプレイヤーが、「Gen.G」に所属するChovy選手です。韓国リーグ(LCK)で何度も優勝を飾っているだけでなく、2024年5月に行われた世界大会では中国の強豪「Bilibili Gaming」を下して世界最強の地位に上り詰めました。
競技シーンにおける公式戦にくわえ、ソロランク戦での獲得ポイント量で韓国1位になった実績も持つChovy選手。本動画は彼のプレイスタイルに着目し、「レーニングフェイズで常に有利を保つ手法」について解説しています。
最初に取り上げられたのは、『LoL』のみならずeスポーツの顔と言っても過言ではない有名プレイヤー”Faker”選手との1対1シーン。具体的には、MIDにおける「アジール」(Chovy)対「タリヤ」(Faker)というマッチアップになります。
『LoL』に限ったことではありませんが、多くの対戦型ゲームではキャラクターごとに相性の差というものが存在します。この場合も例外ではなく、タリヤはスキルの性能や序盤での戦闘能力の関係上、アジールに対して一定以上のアドバンテージを握っています。一方のアジールは後半になれば強くなるものの、序盤はタリヤに対して有利を取られることが多い状況です。
しかしChovy選手、タリヤが使用したスキルのクールダウンタイム(再発動までにかかる時間)を逐次チェックしており、Faker選手が前に出られないタイミングを狙ってダメージトレードやCSの確保(ミニオンを倒す行為)を難なくこなします。たとえ不利なマッチアップだったとしても、「相手のスキルタイミングを把握することの重要性」がひと目で分かるシーンです。
続いては「Dplus KIA」に所属する”Showmaker”選手とのレーン戦。ここではガンク(ジャングルによる奇襲)をくらいChovy選手がダウン。対面のShowmaker選手にゴールドとアイテムの両方で差をつけられた状態から解説がスタートします。
対面プレイヤーに先にアイテムを積まれた場合、こちらから積極的にダメージトレードを狙うのは危険を伴います。ゆえに通常であればミニオンウェーブを適切な位置まで引き、態勢が整う・もしくは味方の支援を待ってから仕掛けることがセオリーとなります。
ところがChovy選手の場合、相手に有利を取られたからと言って下がることはせず、逆に前に出てダメージトレードを果敢に仕掛けていきました。もちろん突発的に行ったわけではなく、しっかりと勝算があったうえでのアクションであり、今回はShowmaker選手がレーンに復帰するわずかなスキを狙って一方的にダメージを与えることに成功。痛手を負ったShowmaker選手はタワー下へ退かざるをえず、逆にChovy選手は主導権の有利を生かしてオブジェクト確保(ドラゴン)に繋げました。
本動画は約14分にわたってChovy選手のテクニックに焦点を当てており、いずれも競技シーンでの試合動画を参照しながら解説しているため実用性も抜群です。各チャンピオンの特性やスキルの発動時間を覚えるのはやや敷居が高いものの、それ以外にも学べることは多いので一見の価値があると言えるでしょう。特にMIDでランクを上げたい方は、ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
執筆:eスポーツニュースジャパン編集部