機械アイコン
検索ボックス 検索ボックス

near_me ナビゲーション

local_offer トレンドタグ
worldmap
noimage
today

【VALORANT】憧れのプロの世界、その実態は「就活」以上の駆け引きが渦巻く戦場だった【動画紹介】


日々さまざまな情報を取り扱うeスポーツニュースジャパン(eスポ)ですが、我々が目を向けているのは大会の結果やプロチームの動向だけではありません。

本コーナーでは、筆者がeスポ読者の方々へおすすめしたいゲーム作品、動画、トピックなどを独断と偏見を交えながらお届けします。

「無名からの採用はほぼゼロ」プロチームが公募を出す“本当の理由”とは

今回ご紹介するのは、SmashlogTV – VALORANTが投稿した「チーム脱退を告げられる時/脱退したメンバーとの人間関係/トライアウトの裏側/チーム選びで重視するポイント/無名からプロになるハードル」です(公開日:2025年12月12日)

本動画では、タクティカルシューター『VALORANT』の競技シーンにおける移籍の生々しい実態や、知られざるトライアウトの裏側が深く掘り下げられています。なお、動画の進行役を務めるのは”TORANECO”さんと”Retloff”さん(eスポーツキャスター)。そしてゲストには、プロeスポーツチーム「RIDDLE ORDER」所属の”Minty”さんが参加しています。

▲ハイライト(動画より引用)

まず語られるのは、チームを去る際のシビアな現実について。多くの場合、選手はコーチやマネージャーから突然の通告を受けますが、中にはMintyさんのように、自らの意思で道を切り拓いてきた稀なケースも存在します。

ロスター変更の決定プロセスはチームによって様々で、主力選手を交えて民主的に話し合う組織もあれば、本人以外のメンバーにも伏せたまま運営側だけで冷徹に決定を下す組織もあり、その方針の差が浮き彫りになっています。

こうした「クビ」に近い形での脱退は人間関係にも影を落とし、以前のような関係に戻るまでに数年の歳月を要することもあるという、プロの世界の厳しさが伝わってきます。

また、新しいチームへの門戸である「トライアウト」の現実も衝撃的です。書類選考やスクリムといった形式こそ整っていますが、実際には公募を出す段階で獲得候補の目星がついていることも多く、無名のプレイヤーが公募から採用される確率は極めて低いのが実情です。

チーム側が公募を行う背景には、単なる募集だけでなく、メンバー変更を周囲に印象付けて有力選手を誘い出す「ショルダースパイク」のような戦略的な意図も含まれています。

▲ハイライト(動画より引用)

こうした厳しい環境の中で無名からプロを目指すための、驚くほど実践的な戦略も紹介されています。あえて締め切りギリギリに応募してチーム側の焦りを突く手法や、ランクマッチでプロ選手と積極的に交流し、人脈という名の「コネ」を作ることの重要性は、まさに生き残りをかけた知恵と言えるでしょう。

さらに、契約交渉の場では「他チームからも声がかかっている」と伝えることで自分の価値を高く見せるなど、就職活動さながらの激しい駆け引きが繰り広げられています。

▲ハイライト(動画より引用)

最後に、チームを選ぶ基準についても選手と裏方で対照的な視点が語られました。選手が勝利や報酬、居心地の良さを天秤にかける一方で、コーチやアナリストは「全員が死ぬ気でゲームに打ち込んでいるか」という熱量を絶対条件として求めています。華やかな公式発表の裏側に隠された、人間関係の機微や戦略的な立ち回りを知ることができる、非常に見応えのある内容となっています。

執筆:eスポーツニュースジャパン編集部

article
関連記事