【LoL】無限テレポート・範囲スタン・無敵回復…ゲームバランスを破壊した”チート級チャンピオン”3選【動画紹介】
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本コーナーでは、筆者がeスポ読者の方々へおすすめしたいゲーム作品、動画、トピックなどを独断と偏見を交えながらお届けします。
『LoL』黎明期にメタを破壊した3体のチャンピオン
今回ご紹介するのは、ぽんしぇっと&トト・グラフィックが投稿した「LoL初期を支配したチャンピオン3選 – 昔のスキル解説」です(公開日:2025年11月11日)
本動画は、PC用ゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)の黎明期における、”性能が極端に偏ったチャンピオン”についてフォーカスしています。

『LoL』のリリース当初は、”バランスよりも新しい発想が優先されていた時代”だったようです。開発者たちは試行錯誤を重ねながら少しずつゲームの形を作っていったものの、チャンピオンの性能を含め、アイテムや戦術面も未発達な環境だったと言います。
そうした『LoL』黎明期において、「イブリン」「ツイステッド フェイト」「シンジャオ」の3体が特に強烈な存在感を放っていたようです。

現在では妖艶な見た目のイブリンですが、リリース初期からしばらくは不気味な外見で、”見えないまま敵との距離を詰める”ステルス能力が特徴的な一体でした。
当時のパッシブはミニオンからのダメージを半減させ、序盤から大胆に動く隠れた強みとなっていました。Qスキルは弾速が速く、0.8秒ごとに連射でき、敵をじわじわと削ることができたからです。
イブリンを象徴するWスキルは、発動から約1秒後にステルス状態に入り、攻撃時に相手をスタンさせるという極めて強力な効果を持っていたそう。そしてRスキルは、敵チャンピオンを倒すかアシストを取るたびに体力が回復するだけでなく、発動時に攻撃速度と移動速度が大きく上昇し、勢いを保ったまま戦闘を継続することができました。
こうした理不尽な強さから、後にWのスタン効果はスローへと変更され、Rも弱体化されて勝率が急落したようです。その後、2012年7月のリワークでステルスの仕組みが再設計され、「インビジブル」と「カモフラージュ」が導入されることとなり、”『LoL』における視界とは何か?”という部分が見つめ直されるきっかけになりました。

かつてのツイステッド・フェイト(フェイト)は、カードを操り、試合の流れを単独で動かし、戦場全体を見渡す支配者でした。パッシブはフェイトが生存している間、味方全員がミニオンやモンスターを倒すたびに追加で2ゴールドを得られるという、金銭面で差をつける壊れた性能を誇っていたからです。
Qスキルは現在と変わらない遠距離から敵を削る万能スキルでしたが、Wスキルの黄色カードは範囲スタンとして設計されており、集団戦の切り札として圧倒的な影響力を持っていたとのこと。そして最大の特徴は、通常スキル枠に置かれていたEスキル。射程が無限のテレポートであり、レーン復帰やサイドへの介入など、位置を前提としたあらゆる戦術を可能にする最強スキルでした。
Rスキルは、敵チャンピオン全員の位置を明らかにすると同時にスロー効果を与え、Eスキルの影時時間を短縮する効果。各スキルが優秀かつ突出した強さを誇るがゆえに、Riot Gamesは黄色カードを単体スタンへ変更し、強すぎたEスキルはアルティメットスキルと統合するなど、影響力を抑える方向へリワークを進め、戦略型チャンピオンへと形を変えていったとのことです。

3体目に取り上げるシン・ジャオはリリース当初、まるで「三国無双」のようだと恐れられたファイターだったようです。
当時のパッシブは、通常攻撃3回ごとに自身が体力を回復する効果。他のスキルとの相性が良く、戦闘が長引くほど回復がダメージを上回る異常な光景が見られました。
Qスキルは次の3回の通常攻撃が強化され、3撃目で敵をノックアップさせることができ、低コスト・低クールダウンで素早く攻撃を叩き込めたようです。Wスキルは、自動効果と発動効果で攻撃速度を大きく上昇させ、通常攻撃を1回行うごとに他のスキルのクールダウンを1秒ずつ短縮。シンジャオの回転率の核となるスキルでした。
Eスキルは長い射程の突進。周囲にスローを与え、自身の物理防御も上昇させ、クールダウンも短縮されたため、気軽に突進を繰り返すことができました。そしてRスキルは、周囲に物理ダメージとノックバックを与え、命中した敵の数に応じて自身の防御力と魔法耐性が上昇したため、敵の中心へ飛び込むほど耐久が上がったとされています。
シンジャオは、パッシブの回復、Qの打ち上げ、Wの回転率、Eの突進、Rの範囲制圧力と、「殴れば殴るほど強くなる」自己完結型ファイターであり、タンクにもアサシンにも対応できる万能型として君臨していたとのこと。その圧倒的な対応力と回転率の高さがゲームバランスを崩しかねなかったため、回復量やスキル回転の各要素に対して段階的な弱体化が加えられました。性能面がバランスよく保たれたため、現在は安定したファイターとして競技シーン等でもよくピックされています。
執筆:eスポーツニュースジャパン編集部





