『LoL』人間離れしたテクニックで集団戦をひっくり返す!何度でも見たい”神エンゲージ”7選【おすすめ動画】
日々さまざまな情報を取り扱うeスポーツニュースジャパン(eスポ)ですが、我々が目を向けているのは大会の結果やプロチームの動向だけではありません。
本コーナーでは、筆者がeスポ読者の方々へおすすめしたいゲーム作品、動画、トピックなどを独断と偏見を交えながらお届けします。
集団戦の勝敗を左右する『LoL』ベストエンゲージ集
今回ご紹介するのは、LoL Esportsが投稿した「League of Legends Engages That SHOOK The World」です(公開日:2025年2月20日)
本動画は、PC用ゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)の競技シーンにフォーカス。数々の試合で『LoL』ファンを釘付けにした”最高のエンゲージ”を振り返っています。
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互いのチームにそびえ立つネクサス(拠点)破壊を目指し、5対5で競い合う『LoL』。プロ・アマ問わず、各試合の勝敗を左右すると言っても過言ではないのが、少数~最大10人が入り乱れて戦う「集団戦」です。
そして集団戦の有利不利を決定づけるのが、本動画で取り上げられる「エンゲージ」と呼ばれる行為。集団戦が始まる前のにらみ合いにおいて、フック系スキル(ノーチラス等)で相手チームに突撃し、集団戦を強制させるアクションのことを指します。
今回の動画では、『LoL』競技シーンでプロeスポーツチームのコーチを務める”YamatoCannon”氏が出演。数多の試合の中から、華麗なエンゲージが決まった名シーンを複数セレクトしています。本稿ではその中から2試合をピックアップし、内容について紹介します。
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今から約8年前に行われた世界大会「Worlds 2017」では、当時Worldsで2連覇を成し遂げていた韓国の強豪「SKT T1」(現T1)に終止符が打たれることになりました。というのも、グランドファイナルに進出した「Samsung Galaxy」(SSG)がSKT T1を打ち破り、2017年度の世界王者に君臨したからです。
Worlds 2017のグランドファイナル第3試合。両チームともに拮抗した戦況で40分が経過しようとしていたところ、SSGでADCを担う”Ruler”選手がMIDレーンで強気にフラッシュイン。眼前を走っていたSKT T1の”Faker”選手を目掛け、「ヴァルス」の穢れの連鎖(R)を撃ち込みました。
Ruler選手に隙を突かれたFaker選手はあえなくダウン。そのままSSG陣営が人数面でアドバンテージを活かし、SKT T1陣営を壊滅させてネクサス破壊に成功します。YamatoCannon氏はこのプレイ自体は非常にシンプルだと語りつつ、「あのFaker選手をフラッシュインで捉えたのは、素直に伝説的だった」とコメントを残しました。
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続いて話題に挙がったのは、「Worlds 2023」における「T1」対「JDG」戦での一幕。上述したFaker選手とRuler選手によるマッチアップが、奇しくも再び世界大会で行われました。
T1対JDG(Worlds 2023/準決勝)の第3試合。両チームの勝敗を左右する集団戦は、開始17分20秒付近で勃発しました。クラウドドレイク獲得を目論んでいたJDGは、ドラゴンピット右方からT1陣営に睨みを効かせ、容易に立ち入ってこれないようにゾーニング。一方のT1陣営はMIDレーン側へ集まっており、出方を伺っている状況でした。
このまま行けばJDG陣営がドレイクを撃破するかと思われたタイミングで、JDGのRuler選手がT1の”Oner”選手へ仕掛けます。「アッシュ」のクリスタルアロー(R)を発射し、命中した瞬間に残りのメンバーと袋叩きにする……かと誰しもが考えた瞬間、Oner選手はクリスタルアローが自身にヒットする直前にフラッシュで斜め下に回避。そして間髪いれず、フェロマンシー(W)+破鋼撃(Q)でJDG陣営にCC(行動妨害)を付与。合わせてFaker選手もアジールで皇帝の分砂嶺(R)を叩き込み、一瞬にしてT1が盤面をひっくり返すことに成功しました。
YamatoCannon氏はこのシーンを笑い混じりに振り返り、同時にT1陣営のプレイスキルを改めて評価。「ほとんどT1側の負けが決まっていた集団戦だったが、彼らは驚異的なメカニズムで苦境を跳ね返した。これはクレイジーなエンゲージメントだと言わざるをえない」と語りました。
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今回ご紹介した2つの名シーンだけでなく、動画内では何度も見たくなるような優れたエンゲージがランキング形式で収録されています。大勢のファンが注目する『LoL』の花形と言えば集団戦と言っても過言ではなく、今回取り上げた神エンゲージの数々が、そうした集団戦のクオリティを決定づけています。興味のある方はぜひ一度、プロeスポーツプレイヤーの名シーンを参考にしつつ、「優れたエンゲージとは何なのか?」という部分をチェックしてみてはいかがでしょうか。
執筆:eスポーツニュースジャパン編集部