『LoL』最古参チャンピオン「ポッピー」の歴史|”毒饅頭”と呼ばれたヨードルが可憐な戦士に生まれ変わった理由とは【おすすめ動画】
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本コーナーでは、筆者がeスポ読者の方々へおすすめしたいゲーム作品、動画、トピックなどを独断と偏見を交えながらお届けします。
毒饅頭と呼ばれた「ポッピー」はいかに進化を遂げたのか?
今回ご紹介するのは、ぽんしぇっと&トト・グラフィックが投稿した「ポッピーの歴史!! 最強の一角のアルティメットでなにがあろうと狙った相手は追いかけまわす!! そして…規格外な見た目をしていました… LOL初のフルリメイクチャンピオンはどの様な理由だったのか…⁉」です(公開日:2023年12月27日)
本動画は、PC用ゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)に登場するチャンピオン(キャラクター)「ポッピー」の歴史に焦点を当てています。
2009年6月に正式サービス開始を迎え、今もなお競技シーンの盛り上がりが凄まじい『LoL』。その中でもポッピーは最古参チャンピオンとして、シーズン最初期から数多の試合で使われ続けています。
しかし、現在のポッピーと約15年前のポッピーを見比べてみると、まるで別人のような見た目をしていることが分かります。それもそのはずで、ポッピーは『LoL』史上初めて、外見から性能まで丸ごと変更された「リワーク」チャンピオンだからです。
最初に動画内で紹介されるのは、サービス開始当時の旧ポッピーの性能です。パッシブ(P)スキルに始まり、Q・W・E・アルティメット(ULT)の仕様が現在と大きく異なっています。
とりわけ違いが目立つのは、何といっても旧ポッピーのULT「外交特権」。その効果は「指定した対象以外からのダメージを全て無効化し、対象に対する与ダメージがアップする」というものでした。このスキルには実質的なカウンターが存在せず、狙われた相手はただ逃げ続けるほかありません。このULTを使い、旧ポッピーは耐久力の低いマークスマンやメイジを執拗に追いかけ、物理的に叩きのめす戦法が流行しました。
とはいえ、いくらULTが強力といっても旧ポッピーには明確な弱点も存在しました。「各スキルのマナコストが重く、気軽にスキルを撃てない」「範囲攻撃や体力回復スキルが無いため、レーン戦で主導権を握れない」……等々、旧ポッピーはULT性能が強かった半面、敵に狙われやすく戦い方も固定化してしまったのです。
そんな旧ポッピーですが、『LoL』がシーズン5に差し掛かった頃、大きなターニングポイントを迎えます。独特な外見と性能面の問題から環境チャンピオンとして日の目を浴びることが無かった旧ポッピー。彼女を蘇らせるべく、開発陣はスキル・性能・グラフィックの全てを大胆に刷新しました。
前方を叩きつける「ハンマーショック」(Qスキル)や遠距離攻撃と自身にシールド付与が可能になった「鋼鉄の大使」(Pスキル)、そして命中した対象をノックバックもしくは遠くまで吹き飛ばす「守護者の鉄槌」(ULT)……等々、戦い方が一辺倒だった旧ポッピーに対し、リワーク後のポッピーはゲーム環境に柔軟に対応できる魅力的なチャンピオンとして生まれ変わりました。
現在の『LoL』では定期的なアップデートにより、性能やグラフィックが見直されるチャンピオンは珍しくありません。その口火を切ったのがポッピーであり、彼女のリワークが『LoL』の歴史を語る上で欠かせないトピックになったのは間違いないでしょう。ここ数年で『LoL』を知ったプレイヤーはぜひ一度、本動画でポッピーの進化を確認してみてはいかがでしょうか。
執筆:eスポーツニュースジャパン編集部