【NEWS】ゲームエイジ総研が「ゲーマーのギャンブル事情」を調査 ギャンブルのプレイ経験があるゲーマーは28.1%
<以下プレスリリース掲載>
大阪では2029年の開業を目標に、日本初のカジノを含むIR整備計画が進んでいます。日本では「競馬」「競艇」「オートレース」など合法的に楽しめる公営ギャンブルや、風俗営業法で管理される「パチンコ」「パチンコ型スロットマシーン」(以下「パチスロ」)などがありますが、ゲーマーはそういったギャンブルや遊技機をどのようにプレイをしているのでしょうか。今回は一攫千金の可能性がある「宝くじ」や、気軽に楽しむことができる遊技機「パチンコ」、「パチスロ」なども含めてゲーマーに調査を行いました。
株式会社ゲームエイジ総研(代表取締役社長:光井誠一)は、「ゲームビジネスに特化したマーケティングリサーチ&コンサルティングファーム」として様々な分析を行って参りました。昨今、世界中で話題となっているVRやeスポーツといった、いわゆるゲームの枠にとどまらない新たな“エンタテイメント”の隆盛により、旧来のゲーム市場は過渡期を迎えています。そのため、改めて現在の“ゲーマーとは?”をテーマに、ゲーマーのライフスタイルを掘り下げる分析を、継続して実施していきます。
大阪では2029年の開業を目標に、日本初のカジノを含むIR整備計画が進んでいます。日本では「競馬」「競艇」「オートレース」など合法的に楽しめる公営ギャンブルや、風俗営業法で管理される「パチンコ」「パチンコ型スロットマシーン」(以下「パチスロ」)などがありますが、ゲーマーはそういったギャンブルや遊技機をどのようにプレイをしているのでしょうか。今回は一攫千金の可能性がある「宝くじ」や、気軽に楽しむことができる遊技機「パチンコ」、「パチスロ」なども含めてゲーマーに調査を行いました。
Contents
ギャンブルをしているゲーマーは全体の約3割
初めにゲーマーにギャンブルの体験を聞いてみると、28.1%のゲーマーが日頃から「宝くじ」などを含めたなんらかのギャンブルをプレイしていると答えました。【グラフ①】
ゲームとギャンブルは、広義では遊びやレジャーを含むエンターテインメントの領域にありますが、勝ち負けや、リスクと報酬のバランスが鍵となる点など、類似した要素に共感を覚えるゲーマーが一定数存在するのでしょう。
ギャンブルをする理由を聞いたところ、一攫千金や、資産形成を目的としている声が多く、「お金が増えるかもしれない夢があるから」(25歳/男性)や、「お小遣い稼ぎ」(54歳/男性)、「資産を増やしたいため」(33歳/男性)というコメントが多く見られました。もちろんギャンブル自体を楽しんでいる声も多く、「趣味と実益を兼ねて行っている。」(49歳/男性)や、「当たった時の爽快感がストレス解消になるから」(30歳/男性)、「遊びの範囲内で気分転換の為」(59歳/男性)といったコメントも多く見られました。
オンラインで行うギャンブルは、ネットでできる“気軽さ”
それでは、実際にどんなギャンブルをプレイしているのでしょうか。日頃ギャンブルをプレイしていると答えたゲーマーに、「オンラインでプレイしているもの」、「リアルな場所でプレイしているもの」をそれぞれ聞いてみました。
主にオンラインやアプリで参加できるものでは、最も多かったのは「宝くじ」の28.6%、次いで「競馬」の20.3%、「スポーツ振興くじ(toto)」の13.9%と続きます。【グラフ➁】
これらは元々人気が高かったギャンブルであることはもちろんですが、現在はネットから簡単に購入することができるようになったため、更に気軽に利用されるケースが増えているのでしょう。
オンラインやアプリで参加できるもので最も多かった、「宝くじ」を購入しているゲーマーの意見を聞くと、「アプリで手軽に購入できるから」(58歳/女性)や、「運試しで手軽に出来るから」(27歳/女性)などのように、オンラインならではの手軽さが宝くじを購入する理由の1つとなっているようです。また「少額から購入できるから負担が全くない。オンライン購入も簡単で手軽で良い。」(42歳/女性)や「宝くじは安く買えるから」(43歳/男性)など、少額から購入できるという宝くじの特長も影響していると考えられます。
続いてオンラインで「競馬」を楽しんでいるゲーマーの意見では、「時間つぶしや、貯まったポイントの還元として」(39歳/男性)や、「趣味であるし、ネットで購入ができて外れてもポイント還元システムがあるサイトもあって便利なので」(38歳/女性)というように、オンラインで参加できる競馬ならではの利便性やマネタイズの多様化の声がありました。また競馬をモチーフにしたメディアミックスコンテンツ『ウマ娘 プリティーダービー』をきっかけに競馬を始めたゲーマーもいるようで、「スマホゲームのウマ娘プリティーダービーの影響」(59歳/男性)、「ウマ娘を始めて競馬に興味を持ち、ギャンブルとしてではなく、ある意味イベントのようなイメージで楽しんでいる」(42歳/男性)など、ゲームがギャンブルを始める動機付けとなったというコメントもありました。
リアルな場所で行うギャンブルは“暇つぶし”だけでなく、臨場感のある“スリルや快感”
次に、「主にオフラインでプレイしているもの」について見ていきましょう。最も多かったのが「宝くじ」の49.6%、次いで「パチンコ」が21.1%、「パチスロ」が16.9%と続きます。【グラフ③】
リアルな場所で「宝くじ」を買う理由を聞いてみると、「駅前とかで手軽にできつつ、実際のお金で払うからある程度の自制心が効く」(47歳/男性)、「家の近くに宝くじを売っている場所があるから」(29歳/男性)など、こちらも施設の立地や購入の手軽さを理由に挙げる回答が見られました。
続いて「パチンコ」、「パチスロ」と答えたゲーマーの回答を見ていきます。「待ち合わせなどでちょっとした時間ができた時に一服しながら時間つぶしをするため」(49歳/男性)、「時間潰しと運が良ければ利益を得られるから」(42歳/男性)など、暇な時間を潰すことを兼ねて遊んでいるという回答が見られました。また、「実際に玉やメダルが増えていく感覚、お金が増えていく感覚は興奮するから」(19歳/女性)や、「勝った時の快感が忘れられないから」(54歳/女性)のようにスリルや快感を求めて遊んでいるゲーマーも少なくないようです。
さらにゲーマーらしい回答として、「知っているゲームやアニメなどの機種があるから」(38歳/女性)や、「好きなアニメが台になっていて楽しむために行う」(33歳/男性)など、人気IPの版権を使用した遊技機種もプレイ動機となっているようです。
ギャンブルへの参加や遊技機のプレイは、一攫千金の夢やストレス解消という目的はもちろんですが、遊ぶことの手軽さや暇つぶしになること、スリルや興奮を求めてプレイするという動機は、ビデオゲームやアプリゲームを遊ぶ理由と共通している点が多く見られ、ゲーマーとギャンブルの親和性は比較的高いことがわかります。
“遊び”や“ゲーム”と共通するエンターテインメント要素を見つけることが、ゲーマーをターゲットにしたギャンブルや遊技機のサービス/コンテンツ開発の鍵になるといえるでしょう。