運命を変えた1vs3クラッチ「勝って当然」VALORANT Challengers Japan 2024 Split2 で優勝を果たしたRIDDLE ORDERにインタビュー!
7月28日に有明GYM-EXにて開催された「VALORANT Challengers Japan 2024 Split2 Playoff Grand Final」終了後、Premier予選から勝利を積み上げて見事優勝を果たした「RIDDLE ORDER」のプレスカンファレンスが行われました。
本記事ではその様子をご紹介します!
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試合の振り返り「あのミスは次は絶対にやらない」
──見事Split2優勝を果たしました。試合を終えての感想と今日の試合の振り返りを一人ずつお願いいたします。
Aace選手:今日の試合の最初の2マップ微妙な感じで始まってしまったんですが、3マップ目のハーフから一気に巻き返すことができて嬉しかったです。今日は本当に楽しかったです。
Caedye選手:1マップ目でミスピックがあって、僕は1マップ目負けてしまって気分が落ちた部分もあったんですけど、チームメンバーが鼓舞してくれて「やってやるぞ!」という気持ちでできて、本当に良かったです。
JoxJo選手:1、2マップを落として、今日は運が良くないなというシーンもありました。そこで今日のプレイは自分たちがいつもやっているプレイスタイルじゃないということをチームで話して、個人技じゃなくてチームプレイをまた意識するようにしました。「3マップ目を勝てば最後まで行けると思うよ」と言って、そこからみんな頑張っていって勝ててマジで嬉しいです。
Seoldam選手:良くない流れで2連敗してしまったんですが、そこからみんな一人一人が声を出して、一人一人がキャリーしたりして、優勝するのは難しかったですけど、本当に一人一人が頑張って優勝することができて良かったです。
yatsuka選手:最初自信があったヘイヴンを落としてしまって結構苦しんで、それを引きずって2マップ目も落としてしまったんですけど、3マップ目でチームが「これ勝てるよ!」というコールでみんな息を吹き返したかのように頑張れたので良かったです。
Vorzコーチ:「今日運がないな、どうすれば勝てるかな」といった感じでJoxJoと2人で話していたんですけど、負けるかと思ったとは言いたくないですけど、正直そんな感じのメンタルにはなっていました。
今日の最初のトラブルは半分自分の責任で、勝ったから言えることですけど、しっかり気を引き締めないといけないことを学んだ良い経験になりました。次は絶対やらないです。本当に勝てて良かったです。
運命を変えたクラッチ「当然のように勝った」
──Aace選手にお聞きします。3マップ目バインドAサイトの木箱裏で、文字通り運命を変えたクラッチを魅せました。その時の気持ちを教えてください。
Aace選手:正直、あのとき敵は自分がAショートにいると思っていたと思うので、これは勝てるなと思って当然のように勝ったという感じですね。
──あの時の2キル目は完全に決め撃ちだったのでしょうか。
Aace選手:多分そうかもしれないです。ランプに敵がいると思ってフリックするときに木箱撃ったらたまたま敵をキルしてて、なんでだろとは思ったんですけど、取り敢えず勝ちました。
──Vorzコーチにお伺いします。JoxJo選手という優勝請負人の最高のIGLがいて、コーチ目線どのような恩恵を受けたのか、何が凄いのかというところ教えて頂ければと思います。
Vorzコーチ:まずは皆さん分かっている通りIGLがめちゃくちゃすごいです。あとは技術的な面も色々あるんですけど、入ったときから若い選手たちがプレイしやすい環境作りが上手くて、若い選手がのびのびプレイできるのが良い点かなと思います。
選手たちがちゃんとポテンシャルを発揮できるような雰囲気作りや取り組み方だったり、特に試合中は5人しか話せないので、そういうところは自分はリスペクトしています。
──Vorzコーチにお伺いします。4マップ目のアセント5-0のビハインドで苦しい展開でしたが、タイムアウトで怒涛の追い上げをみせたと思いますが、あの場面はどういう切り替えを行ったのか教えてください。
Vorzコーチ:なんて言ったっけな…
Seoldam選手:攻めのメンタルがどうとか言ってなかった?
Vorzコーチ:ちゃんと覚えてはいないですけど、基礎的な例えば「Aショート外すね、B寄る、CTから寄る、サイト入って戦おう」といった基本的なコールの再確認はしたのと、あの時から選手たちがノってて、タイムアウト中に自分が会話に入る余地がないくらい話し合っていたので、実は自分はあまり喋っていなかったかもしれないです。
──JoxJo選手は勝利後、FENNEL時代の元チームメイトだった選手と健闘を称えるシーンがありました。元チームメイトと何を話されていましたか。
JoxJo選手:試合終わった後、「お疲れ様、強かったね、お前の分まで頑張るよ」ということを話していましたね。僕は最初から考えていたんですけど、FENNELと決勝で戦って、FENNELに勝てなければ結局アセンションでは勝てないので、今回はそこでしっかり勝てたのでこれから頑張るしかないなと思っています。
──FENNELは強かったですか。
JoxJo選手:さすがにオフラインでの落ち着きは凄くて、チームとしての動きがしっかりしていたから、自分たちは1マップ目2マップ目は負けてしまったんだと思います。さすがに強かったです。
長いテックポーズ「Aaceが切り替えてくれた」
──今日特に長いテックポーズの後にペースを掴んでいたかと思うのですが、緊張が解けたりとかステージに慣れてきたりとか、そういったペースを掴んだ要素があったのかということや、チームで何か話したのかというようなエピソードがあれば教えてください。
Vorzコーチ:ラウンドが取れているタイミングでのテックポーズで、Main Stageでも自分たちはテックポーズに当たることが異常に多くて、「またかよ」というような感じでイライラが出ちゃった感じはありました。
でもイライラしていても勝てないので、冷静になってネガティブな話はやめて、ポジティブな話をしようという気持ちに切り替えました。あとは円陣と、あとは「もうやるしかねえ」という感じでみんなの覚悟が決まった瞬間でした。
あとはAaceが「俺これ行けるわ!気づいたわ!ゲーム分かった!俺とJoxJoに任せて」とか言い出して、試合中のコールをAaceがめっちゃ頑張って、なんかキてるらしいです、今。
Aace選手:気づいたというのは実は何にも気づいていなくて(笑)
そもそもスクリムの時にJoxJoとかが「ロジック分かったわ!」とか言うんですよ、勝てるとき。みんな雰囲気が落ち込んでいたので元気出すために一旦嘘をついて、俺が取り敢えずめっちゃ喋って指示するというのをやっただけで、それで勝てたのでコールが大事だったんだなと実感しました。
──テックポーズは普段戦術的な話をしてはいけないという決まりがありますが、今回は控室に戻るくらい長いテックポーズだったので、試合への影響はどれくらいありましたか。
Vorzコーチ:今日は1マップ目のトラブルもあったせいで、自分だけかもしれないですけど、いつもよりヤバいかなと感じていましたね。結局最後はメンタリティというか技術より精神面が大事になることがあるので、選手の顔や発言とかを見るといつもより効いてるなと思っていましたね。ただ、さっきのAaceおかげで切り替えられました。
──JoxJo選手にお伺いします。今日の試合は緊張されましたか。
JoxJo選手:基本的にそんな緊張するタイプじゃないので、今日の自分たちはどのように動くべきなのか考えていましたね。
──他のみなさんも同じような感じでしょうか。
JoxJo選手:多分結構みんな気づかないうちに緊張していたと思います。最初のマップとか2マップ目もそうですけど、これは自分が怒らないと気づかないなと思って、しっかり声がけをしました。
──バインドで追い込まれた状況がありましたが、そこから勝つまでのチームのメンタリティはどうでしたか。
JoxJo選手:3マップ目始まる前にみんなで「バインド勝ったらなんとかなるよ!流れが来るよ!」と言って、1ラウンド1ラウンド全力で戦うことを決めていて、実際にバインドで勝って次のマップから流れが傾きました。
復活のSeoldam「みんなが自分を信じてくれた」
──Seoldam選手に質問です。RIDDLEに入ってNORTHEPTION時代のSeoldam選手らしいプレイというか、すごく活き活きとしたプレイが見られるようになったのですが、RIDDLEに入ってから成長できた部分はありますか。
Seoldam選手:色々大変なことがあったと思いますけど、みんなも自分のことを信じてくれてるし、自分がここでデュエリストになったのは、JoxJo選手が俺はデュエリストが向いてると言われたことがきっかけです。
Split1は自分がIGLをしながらイニシエーターをしたんですけど、Sp2からはJoxJo選手が入って僕をデュエリストにしてくれて、みんなも自分を信じてくれてるし、やりたいことがあれば自信をもってコールすることができるようになったので、そこは本当に良かったと思います。
──Vorzコーチに伺います。アセンション進出を決めたわけですが注目チームはありますか。
Vorzコーチ:アセンションについては、出場チームがどこなのか実はあまり観れていないので知らないんですけど、昔負けたことがあるタイのFULL SENSEというチームと、元BLEEDのjuicyとか若い選手が多いDSG(Disguised)というチームの2チームですかね。正直、あまり把握できていないです。
──アセンションはどういう展開にしていきたいですか。
Vorzコーチ:試合毎にそれぞれ別の選手たちが仕事して、キャリーして優勝したいです!
今回は「VALORANT Challengers Japan 2024 Split2 Playoff Grand Final」を制し、Ascension Pacific Tokyoへの進出を決めた「RIDDLE ORDER」の皆さんにインタビューさせていただきました。
長丁場の後にもかかわらず、ご対応いただき誠にありがとうございました!
「VALORANT Challengers Japan 2024 Split2 Playoff Grand Final」のアーカイブは以下のリンクからご覧ください!
アイキャッチ画像:2024 Riot Games, Inc. Used With Permission
取材・執筆:eスポーツニュースジャパン編集部/h1ro